3.他でもない、人間のせい ページ4
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「A？大丈夫か？」
貴「…ええ、大丈夫です。」
宮司様が気遣ってくれるが、僕は返事をすることしかできなかった。
これでもかというくらい強く、手を握りしめる。
許せなかった。
神に仕える身として。
付喪神という神様をないがしろにする人間がいるということが。
貴「……あの、少しお聞きしても？」
男「何なりと。」
貴「成功した例があると言いましたね？…どのくらいの人が成功したのですか？」
男「今は…49%…といったところでしょうか。」
「半分もいかないんですか、それならこのお話は無かったことに…」
宮司様は立ち上がる。
貴「…宮司様は、神様をお見捨てになるのですか？」
「それは…」
貴「付喪神とはいえ、神様は神様。神様が心を閉ざしているのは、他でもない人間のせいです。そんな神様の心を開けるのも、人間だと思います。」
確証はないですけど、と続ける。
貴「…なんだかできそうな気がするんです。ほら、私もともと神様に仕える身なので。」
結局、宮司様が折れるという形で、話がまとまった。
宮司様の顔がひどく険しかったことだけはなぜか頭に残っている。
男「それでは、三日後にお迎えにあがります。」
そう言って、男の人は嬉しそうな顔をして去っていった。
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佑菜(プロフ) - 五月七日さん» 応援ありがとうございます。話の続きを待たせてしまって申し訳ないです。 (2018年10月24日 12時) (
レス) id: 4551e98c94 (このIDを非表示/違反報告)
五月七日(プロフ) - 凄く面白いです！応援してます！更新待ってます！ (2018年10月5日 20時) (レス) id: dbeede1e64 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佑菜 | 作成日時：2017年4月23日 18時
