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15 ページ16
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室内を探して10分たった頃。
なんとなく面白そうな本を見つけた。
ページ数ピッタリだし文字大きめだし芥川賞受賞って書いてあるからきっと面白いと思う。
たぶん。
私は本を見つけられてことにうきうきしていた。
──ガタン
突然。本当に突然だった。
どこかで音が鳴ったから誰か来たのかと思った。
来たのは、地震だった。
今のめっちゃ文学的だったなとか呑気に考えるくらいには現実逃避していたのだろう。
避難訓練で強い地震だと本棚が倒れるということは分かっていたから本棚と本棚の間にならないようにした。
そんなこと言っても図書室って逃げ道ないよね、分かる。
不運なことに扉から遠いところにいた。
だから揺れが収まってから逃げようと思った。
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作者名:詩葉 | 作成日時:2023年1月31日 18時