タケヤキ翔_きたい ページ35
佑side
私には、好きなひとがいる。
そのひとの笑顔をみるだけで舞い上がって。
そのひとの恋の噂を聞くだけでネガティブな方向に転がりだす。
今の私は、そのひとに翻弄されっぱなしだ。
タ「まだおわらんのー？」
「手ぇ動かさんとおわらんよー」
そんな好きなひとと、日直が一緒になったのは偶然だろうか。
おまけに今日は仕事量が多い。
彼には悪いが、少し嬉しく思ったら私がいた。
ずっと終わらなければいいのに。
タ「終わりっ！」
そんな願いも虚しく、翔は終わってしまったようだ。
「私まだ終わらん…先帰ってええよー」
タ「ん？ええよ待つで」
そんな優しいことを言われて堕ちない女の子なんているだろうか。
「帰りたそうにしとったやん。ええの？」
タ「何？佑は俺に帰ってほしいの？」
悪戯っぽく微笑む翔は、小悪魔を通り越して悪魔だ。
帰って欲しくない。
むしろずっと一緒にいて欲しいのに、
私の心臓は既に悲鳴をあげている。
これが嬉しい悲鳴というやつか。
「…帰ってほしくない」
タ「よく言えましたー」
「そんなん言われたら期待すんで。」
思わず口先をついて出た言葉。
タ「なんか言った？」
これでも君には届かないんだね。
「なんにも？」
タ「絶対嘘や」
「わかった。じゃあなんて言ったでしょーか？」
タ「『そんなん言われたら期待すんで』」
「…聞こえてた？」
タ「バリバリ。何に期待しとんのかなぁ？」
くそ。
こいつは悪魔だった。
「だから！私翔のこと好きやから、翔に好かれとんのかなって！」
溢れてしまった言葉はもう取り戻せない。
目の前には困ったように俯く翔。
「…ごめん。忘れてええよ。」
タ「好きな女に好きって言われたら忘れられるわけないやんか。」
翔の耳は赤かった。
タ「ほんま、俺が先に言いたかったんに！
好きです。佑。
俺と、付き合って下さい。」
ずっと好きなひとに告白されるのに憧れてた。
ちょっとでも期待してて良かったな、なんて思った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
“何” - 月夜さん» リクエストありがとうございます！今あるリクエストを書き終わってからなので少し遅くなるかもしれませんが書かせていただきたいと思います！ (2018年1月25日 21時) (
レス) id: 1e43368747 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - “何”さん» リクエストいいですか？メンバーにデレデレしながら彼女の話をしている、としみつお願いします。夢主は一般人で清楚系で。 (2018年1月23日 22時) (レス) id: 8724e14dbe (このIDを非表示/違反報告)
“何” - 雪丸さん» 了解です！他のメンバーもシチュエーションが浮かんだらどんどんコメントしちゃってください！ (2018年1月23日 21時) (レス) id: 1e43368747 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか(プロフ) - ありがとうございます！ (2018年1月23日 17時) (レス) id: 0558717fe2 (このIDを非表示/違反報告)
雪丸 - “何”さん» 早速チハヤくんを書いてくれてありがとうございます！もちくんしか頭に浮かばないんですが、先輩と後輩の関係で帰り道に告白みたいな感じのシチュエーションが読みたいです！！お願いします！！！！ (2018年1月22日 23時) (レス) id: 40ad3c5533 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：“何” | 作成日時：2017年11月30日 22時
