21話 ページ28
湯船も洗い終わり部屋に戻った。
コンコンコン
凛「優菜...」
いきなり部屋に来た凛
ドアを開け、りんに背を向けベッド側に歩く
『何。』
強弱つけず棒読みな感じで返す返事。
凛が少しびっくりしたのがわかった。
凛「あ、あの、」
『はぁ、どうせ、メガネ、アンタがやったんでしょ。』
凛「うん。」
その、なんとも思ってなさそうな、私は悪くないみたいな返事を聞いて何かが切れたような音がした。
『なんなの?何が不満なの?不満があるならいえばいいじゃない!嫌いなら関わらないでよ!
私言ったよね?私が中1でアンタが小4のとき。
アンタが「優菜が姉じゃなきゃ良かった。」って言うから、私もあんたみたいな妹いらないから。だったら人生にお互いに関わり合うのはやめようって。
言ったよね?話すことも触れることも関わることももうしないって。約束したのに。
何も無かったかのように関わってくる。そのくせ私に害があることばかり!うんざりなのよ。』
半分八つ当たりだ。でも約束を破られたのは私だ。
そう言い終えた私に凛はまた口を開いた。
凛「本当は仲良くしたかっただけだったの!でも私に構ってくれないからメガネ取ったら私のところに来ると思ったのにそれですごし始めるし!!」
『...しらねぇよ。そんなこと。いいからもう関わらないで。』
そう言い放ち凛の手の中のメガネを奪い部屋から追い出した。
本当だったら仲良くなれていたと思う。でも私達は歩んだ時も方向も違かった。
誰も頼れなかった私はもう、一人で泣いて切るしかないんだもの。
またたくさんの涙を流しながら机の上の刃物を握りしめ左の腕に滑らせた。
何時間泣いただろうか。多分実際の時間は数分だろう。
刃物には血着いていて右手も血でペとペとしていた
所詮こんなもの。
今度また、
ボディステッチでもしようかしら
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順位最高9位ありがとうございます!
人が増える度に、コメントがつくたびに少し怖いと感じる自分がいます。人が増えるということは考え方が増えるということです。
だから私の考えに不満を持つ人も出てくる。コメントで批判されることを覚悟していてもしきれていない自分がいるんですね。
ですが皆さんの個々の思いがつづられていて安心しました。ありがとうございます
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花優月(プロフ) - Riru さん» これから新学期または進級の時期だと思いますが良いものであることを祈っています。助けてという言葉が喉から出ず誰にも届かないのはとても虚しく辛いですよね。物理的に助けることが出来ず歯痒いです…。お話いつでも聞かせてくださいね (2023年3月23日 8時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - Riru さん» 逃げたことがない、助けて欲しいと言うことが出来ない人ほど逃げることって難しいと思います。どうか無理だけはせず、ここで吐いてもいいし、信頼出来る友達と共有するでもいい。いつでもお待ちしてます。学校で言えば相談室や保健室が私の頼りでした。 (2023年3月23日 8時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - Riru さん» 真ん中っ子はある意味都合のいい立場で困ってしまいますよね。家も学校も自分の居場所などないのだと感じる時が1番孤独に感じていました。Riruさんも同じような気持ちかなと勝手ながら感じました。逃げてもいいんだと私は読者様に教えて頂きました。 (2023年3月23日 8時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
Riru - 助けて欲しいなと度々思うのですが…誰にも言えないので…言わせていただきます… (2023年3月22日 20時) (レス) id: c6b2204192 (このIDを非表示/違反報告)
Riru - 分かります…。私もここで吐かせて頂くと、真ん中っ子な私は「妹だから我慢しなさい。」「お姉ちゃんなんだから虐めないで、我慢しなさい。」なんて理不尽なことを良く言われます。学校に居ても悪口の嵐で、それで逃げ出したくても逃げ出せなくて…もう嫌になります…。 (2023年3月22日 20時) (レス) @page10 id: c6b2204192 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2019年3月25日 3時