24,真実 ページ25
動画を流している間ミュートにしていたらしくドアを勢いよく開けた音も、私が抱きついた時に出た莉犬の声もリスナーさん達には聞こえてはいなかった。
莉犬は、驚いた顔をして涙を流した。
莉｢姉...ちゃ..ん｣
『ずっと1人にしてごめんね。我慢させてごめんね。』
ポロポロと流れる涙はだんだんと私の肩にシミを作っていく。
そんなの私は気にしない。
莉犬もそんな事気にする余裕もなく、ただ私を強くだきしめた。
まるで離さないというように。
莉｢辛かった。寂しかった。悲しかった。置いていかれたなんて信じられなくて...｣
『ごめんね。ごめん。』
莉｢人生絶望しか無かった時、ちょうどテレビで姉ちゃんを見つけて...やっと見つけたと思って...。
ﾂｲｯﾀｰもフォローして、雑誌も買って。追いつきたくて歌い手も始めた。気づいて欲しかった｣
『気づいたよ。だから毎年誕プレ送ったでしょ？』
莉｢嬉しかった...。ありがとう。...もう1人にしない？｣
もう1人にしない。そう断言することは私にはできないし、してはいけない。
『権利がないし...それに、もう莉犬は1人じゃないでしょ？仲間がいる。ね？あと、こうやって真面目に聞いてくれるリスナーさん達が...』
莉｢うん。俺頑張るから...見ててね！｣
『うん！頑張って！！』
動画が終わったのと同時に莉犬は涙をふいてパソコンに向き直った。
私は後ろにあるベッドに腰掛けてその後ろ姿を眺めていた。
鼻声を隠すかのように明るい声を出してリスナーさん達に話しかけた。
莉｢はい！ということです！俺はあんまりいい生活を送ってきたかと言ったらそうじゃないんですよ。
で、姉ちゃんもそうなんです。決して俺は、裏切られたんじゃない。知ってるんです。なんで、1人で内緒で出ていったか。
そうすることで生活費も食費もとにかくお金が浮くこと...そして、母さんにあんたが出ていったら莉犬の胸を潰す手術を許してもいいって。
そういうことを言われたんだと思います。姉ちゃんがいなくなった瞬間手術が許された。裏切られたんじゃなくて俺のためだったんです。
だから感謝してる。ありがとう。姉ちゃん。
さて、皆さん。これは俺の過去のお話です。そして過去からする未来がここです。
前に俺が言った通り、未来で過去の話が出来ましたね！
そしてみんなにここで話したことをまた未来で話しましょう！みんなが俺について来てくれる限り俺はみんなの莉犬であります！｣
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花優月(プロフ) - ゆぃさん» とてもグダグダになってしまった部分が多かったですがそう言って貰えて嬉しいです!!最後までありがとうございました！！ (2021年2月7日 13時) (
レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - 朱里さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます!!そう言って貰えて凄く嬉しいです！楽しんでいただけたのなら幸いです！こちらこそ見つけていただいてありがとうございました!! (2020年9月26日 0時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませて頂きました！途中感動したところとか笑ったとことかありました（笑）完結おめでとうございます！素敵な作品をありがとうございました！ (2020年9月25日 23時) (レス) id: 277e0fc994 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - 月璃狐さん» ありがとうございます！結構懐かしい仕様になってますよねw少し昔のすとぷり要素が特に好きだったのでwこちらこそ一気読みお疲れ様でした！ありがとうございます！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - 雨野天さん» ありがとうございます!!成り行きでできた作品でしたがそう言っていただけて嬉しいです！是非他のところも覗いて見てくださいwお暇があれば!!コメントありがとうございました！ (2020年9月23日 21時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花優月
| 作成日時：2019年3月2日 11時
