109話 ページ12
ジェルside
帰ってきて声がするから起きたのだと思ったらまた死のうとしてた優月。
慌てて止めに入る。
すると脱力しきって、涙を流しながらどこかを見つめ
『しね...な、い...』
そう呟いた。
なんでや?
仲間がいてこれから頑張ろうってみんなで言ったやん。
これからみんなで思い出作ってくんやろ?
批判の言葉だけで死のうとするんは違うんちゃう?
ジェ「目ぇ覚ましや
なんで死にたいのか知らんけどなんで死のうとするん?
批判の言葉なんてネットで活動してればたくさんあったやろ?
それが原因とは思えないんやけど」
真実を相手の口から聞きたかった。
でも相手の目には光が宿ってない。
どうしたもんか
すると
『しねってコメントってさ...。なんか笑っちゃうよね...。』
ジェ「え?」
『ほんとに死んだら...私じゃないって泣きながら警察やら関係者やらに縋る姿とか笑えちゃう。
なんでも良かった。きっかけなんてそんなもんよ。
これまでの人生ほとんどがどん底だった。
生まれた瞬間からこの世界の汚さだけしか見えなかったよ。
その爆発寸前の火に油を注ぐなんて誰でもできちゃってほんとに寸前だったの。
そんなちょっとした言葉で爆発しちゃうほどもう脆くて反抗する力すら残ってない』
乾いた笑みを浮かべながら淡々と述べた。
俺も家庭環境は良くはなかった。
気持ちは分からなくはない。
でも
ジェ「死んでどうするん?金も時間も思い出も未来も全て無駄やで?なんのために活動してたん?なんのために金稼いでたん?
なんのためにすとぷりに入ったん?」
『もうよくわかんないよ。助けて...。おねがい。殺してよっ!!』
優月という人物は
花のように色鮮やかで
月のように明るく静かで
優しい人物。誰しもが表の彼女から想像しただろうが。
本当の優月は
花のように儚く
月のように形を変え
優しくされることを知らぬ不完全な人間だった。
それなら
ジェ「じゃあ俺が助ける。
殺せないけど、助ける。俺らが助けるからあともう何年かかけてみるのもええんちゃう?
今死んだら見れるもんも見れへんで」
この言葉が届きますように。そう願って
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花優月(プロフ) - のんさん» ありがとうございます(><)この作品を見つけてくださったこと、読んでいただけたこと見ていきたいと言っていただけたことがとても嬉しいです。本当にありがとうございます。占ツクをやれて良かったです! (2022年1月5日 23時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 全然変じゃないです。私はこのような作品を作ってくださってとても尊敬しています!私なんかが言える立場じゃありませんが、生きて頑張ってください。応援しています!ずっとこの作品をみていきたいんです! (2022年1月1日 21時) (レス) @page26 id: 00dda6d6e2 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - mol(モル)さん» 私のこそ救っていただいてる身なので感謝しかないんですよ。 本当にありがとう。 (2021年11月21日 22時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - mol(モル)さん» モルさんの言う通り死にたきゃ死ねばよかった。けど出来なかった。だから生きるしかなかった。ありがちな言い訳ですwモルさんの言葉、とても嬉しかったんです。今の私には死んでもいいんだよって言って貰える方が楽な気がしたんです。ありがとうございます。 (2021年11月21日 22時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
花優月(プロフ) - mol(モル)さん» 返信が遅れてしまってすみません。まずはご覧いただきありがとうございます!コメントもとても嬉しかったです。死にたくなくて自傷も薬もしていたんです。でもやっぱり親は死にたいんだと思ったんだと思います。まぁ仕方ないんですけどねw (2021年11月21日 22時) (レス) id: 6d62355e34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2019年9月29日 1時