訳ありすとぷりメンバー2

77話 ページ29

こ｢なんで...。なんでいつもそうやって1人で解決しようとするの！？なんで頼ってくれないの？｣



涙を流しながら怒鳴り声で言った






こ｢そんなに頼りない？僕達仲間じゃん...。
なんでっ...。｣





分かってる。仲間だよ。分かってるよ。みんな優しくて頼りがいのある人達だよ。





でも。






『分からないよ。』





私には...。





ころちゃんの大きな声がリビングまで届いていたのか気づいたらメンバーが扉を開けてポカンとこちらを見ていた。






誰も口は開かない。ただ泣いてるころちゃんと私を見ていた。





こ｢なんで？何が分からないの？｣





『知ってるよ。みんなは仲間で頼りがいのある人達だよ。』



こ｢じゃあっ、｣



『でもね？』




わたしはころちゃんに被せて続けた。




『みんなの事は知ってるけど。自分のことがわからないんだよ。』





何言ってるのかわからないという顔をしていたのはそこにいた私以外の全員だった。




『頼り方が...分からない。私のことで...心配して欲しくない。私のことでみんなの時間を奪いたくない。』




そう言うと誰かの何かが切れたらしい。




さ｢なんだよそれ。｣




その誰かとはさとちゃんだった。




さ｢俺らにも心配くらいさせろよ。散々俺らのこと考えて、散々俺らのこと心配して面倒見て、


それ以上のお返しは俺らじゃ出来ないかもだけどさ心配くらい、面倒くらい見させろよ。｣



少し怒り口調だった。




それに続いてみんなも口々に言ったんだ。




る｢僕、LIVEでゆづちゃんに傷おわせて。一生残る傷作っちゃうところだったのに。それでも笑顔で怪我なかった？とか聞いて来て...。


僕には心配すらさせないようなずるい聞き方したくせに。自分ばっかりみんなの心配して。

ずるいです...。｣




莉｢俺もるぅとくんと同じ気持ちだよ。

何も言わずに自己犠牲はらって。一言言ってくれればよかったのに。

俺はゆづちゃんが傷付くのもすごく痛いんだよ？｣



ジェ｢いつも笑顔やからそれに甘えてちゃうんやで。たまには泣いて弱いところ見せてや。

6人もいるんやから誰かしらゆづちゃんと同じ考えのやつがおるはずや。

みんな待ってるんやで？いつでも頼ってや。｣



な｢そうだよ。ゆづちゃんは6人の仲間がいるんだよ。

ひとりじゃないでしょ。もちろん誰にでもひとりがいい時もあるよ。でもそれじゃ自滅しちゃうよ。頼りたいけど...って時はまず言葉にしてね。｣

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