必要としてくれるなら...。2

38話 ページ2

ななもり。side







Aくんのﾂｲｰﾄで呟かれたキャスの報告。









全てを話すという文字と一人称が私であることに違和感を感じた。









きっとすとぷりメンバー全員がみていたと思う。









コメントでは





早く話せとか、脱退報告？wだとか好きかって言われててコメントに乗り込もうとも思った。









かえってそれはAくんの負担になるだろうから必死にこらえたけどね。









てか、Aくんから脱退の相談なんて受けてない。









受けたとしても俺が、俺たちがAくんを手放すはずがない。









そんなのもわかんねーのかよ。なんてリスナーさんに向かって言ってはいけないであろう発言を心の中で唱えた。









そろそろ話しますか。という声で始まった本題。









だが第一声からとんでもないことがAくんの口から発せられて、








『てか付き合えるわけねぇーだろ。俺女だし。』









え？女？









どういうこと？









そんな俺の疑問なんて知りもしないAくんはスラスラと次へ進んでく。









コメントは俺と同じ反応






え？とか嘘でしょ？とかね。








でもその中でドキッと来たのは







"すとぷりメンバー知ってんの？"








というコメントだった。俺は知らない。リーダーである俺でさえ知らなかった。









そしてその後の雑な過去のお話。全然状況が理解できない俺にさらに豆を食らわすAくん。









いや、鳩じゃねーよ！









『わかる？』









頭が混乱して全然分からないよ。Aくん。









男として育てられたって何？









俺らのために女である自分を殺したの？









親に捨てられたって何？









確かに過去の話をしたがらなかった。親の話が出てくることなんてなかった。









それは俺がすとぷりに誘ったことが原因だったの？









俺が男の子だと間違えて誘ったからAくんはそんな俺の間違えに合わせたの？









全て俺のせいじゃないか。

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