必要としてくれるなら...。

32話 ページ43

るぅとside







今日のAくんは少し距離があった気がした。








それはメンバーも同じことを思っていたようで






な｢Aくん何かあったのかな？｣








莉｢るぅちゃんにあんな態度取るの珍しいよね。｣






さ｢あれが本当は普通なんだと思うけどなぁw｣





ジェ｢せやね。｣







なんて自分事ではないからとみんなして緩い。








こ｢ねぇ。これ知ってる？｣








そんな会話をしていた僕らにころちゃんが携帯の画面を向けてそう告げた。









その検索欄を見れば








♯白苺







の文字。









さ｢なにそれー｣







こ｢Aくんのエゴサ避けの名前。｣






ジェ｢あー、俺で言うじぇくん的な？｣





こ｢そー。｣





な｢なんかAくんだけかっこよくない？w俺たちじゃ紫苺とかになっちゃうねw｣






る｢可愛いですねwるくんとかより凝ってる感じがするw｣








なんて笑ってはいたけどころちゃんは煮え切らない表情で









こ｢これ、Aくんの...アンチがだいたい使ってるやつなんだよね。｣









笑っていた自分を殴りたい。








可愛いなんて言った自分を殴りたい。








こ｢いいコメントも沢山あるんだけど白苺を使っているのは多くがアンチ。他はみんなと同じように1文字取って君付けって感じなんだけど。｣









そう言いながら最近のﾂｲｰﾄを見せてくれたころちゃん。









そこには









切り悪いから抜けないかなぁ




とか




ぶっちゃけ要らんくね？




とか




るぅとりーぬでいいじゃん。なんでAるぅと？








なんて意味のわからないことばかり。








ジェ｢なんやねんこいつら。｣








ムスッとした顔でそういうジェルくん。







さ｢ホンマきしょいわ｣






と目をそらすさとみくん。







何も言えなかった。









それほどまでにイラついていた。









切りが悪いって何？勝手な思い込みじゃん。






いらないって何？君らがよく言う田中くーん？ってあれ、Aくんがやってくれてるんだよ？








Aくんいなかったら誰が公式アカウントのﾂｲｰﾄするの？






すとぷりチャンネルに上がる遠井さんシリーズの動画編集Aくんがやってるんだよ？ジェルくんと協力して。









君たちが行きたいって言ってるライブの取り締まりしてるのってなーくんとAくんなんだよ？









そんな努力も知らないで好きかって言って...






バカみたい

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