必要としてくれるなら...。

少しお時間いいですか？ ページ34

少し私のお話をさせてください。




誰かに届けばいいなと思います。






これは"花優月"なんてものが生まれてしまったお話です。



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私は普通の家に生まれました。





暴力癖があり、恐怖で教育をしようとする父と



手を挙げ、罵倒する母がいました。




私の世界ではこれが"普通"なんです。




幼い頃、何度暴力を振るわれたか分かりません。




タバコの火も熱いし、お父さんの手だって痛いし、冷たい水だって辛かったです。




そんな時私を助けてくれたのは"優月"でした。




私、世にいう多重人格なんですね。



幼いながらに痛い痛いと泣きわめく度に助けてくれる子でした。



私が3歳の頃弟が産まれました。




お父さんは私が産まれる前に母に言いました。




父｢男を産むまで産み続けろ｣


と。最初に生まれてしまったのが私だったところからこの人生は既にBADENDでした。




本当は私と弟の間にもう1人兄弟がいたはずなのですが生まれてくることが出来ませんでした。



3歳と言うとまだ親に甘えたい歳だったと思います。



ですが母は入院。家には暴力を振るう父。



その時の私はイマジナリーフレンドという症状に陥りました。


空想の友達と遊ぶという、幼い子供によく見られる精神病ですね。


母は弟を可愛がりました。まるで私なんて最初からいなかったかのように...。




そして私の家では毎晩のように夫婦喧嘩が起きました。

いつも思ってました。｢今日も誰も死ぬことなく終わるだろうか。｣と。



幼いながらに私は喧嘩が怒る前にトイレに逃げ込みました。


がしゃん。どん。とものが落ちたり割れたりする音。



怒鳴り声と叫び声。




耳を塞いでも入ってくるのはそんな音ばかり。



収まった頃トイレから出てみれば電子レンジがそこら辺に転がってて、茶碗も割れて、味噌汁はこぼれ、壁には穴があき。



毎晩のように母は小学校低学年の私に言うんです。




母｢次喧嘩したら離婚する。｣って。



離婚なんて言葉を7歳の子供が知ってる家庭なんてつまらない家ですよね。




分かりやすく母は言うんです。



｢パパとママが別れたらどっちを選ぶ？｣と。



私は弟と違って3年も早く生まれてきた。その分3年も長く暴力を振るわれた。


もちろん母について行くと言いました。



子供にふたりとしていない両親を選択させる家庭も家庭ですね。

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