エンド,1 ページ39
〜ななもり。side〜
『おやすみ。』
彼女は最後にそう言った。
いつもならその後に『またあした』と付け足す彼女はその日だけその言葉を付け足さなかった。
いいや。その日から。が正しいのかもしれない。
なぜならその次の日から『おやすみ』すら言ってくれなくなったのだから。
珍しく花束を買ってきたAさんをみんなで出迎えた。
る「綺麗ですね!」
莉「なんて言う花なんですかー?」
『これはね紫苑っていうのよ。』
ジェ「聞いたことはあるかもしれん!」
さ「人の名前とかにもいるよなぁ〜!」
こ「確かに〜!」
そ「でもどうして花?珍しいよね。」
ま「うんうん。」
『ふふっ、気分よ』
花を優しい眼差しで見つめてそう言ったAさんはとても綺麗だった。
『なーくん色のお花っ!』
こちらを見てそういう彼女は無邪気でもあった。
な「っ、」
小っ恥ずかしい気持ちでいっぱいだ。
リビングのテーブルには紫苑の花が飾られた。
その日の夜
『おやすみ』
またあした。の言葉をいくら待っても帰ってくることはなく忘れることもあるさと思い眠りについた。
次の日、彼女が部屋から出てくることは無かった。
そらるさんとるぅとくんは青ざめた顔をして部屋へと走っていった。
なんだなんだとみんなで着いていくと綺麗な顔で眠っているAさん。
ピクリとも動かず本当に綺麗なまま眠っていた。
でも瞬間的にみんな悟ってしまった。もう目覚めないのだと。
花「早かったね〜。まさか置いていかれるとは。」
この場にそぐわない声でそんなことを言ったのはいつぞやの花香さん。
花「これ読んだ?」
花香さんがそう言いながらヒラヒラと揺らしてみせたのは茶封筒。
みんなして目を見開いて我先にとその手紙に駆け寄った。
まさかこんなことが突然に起ころうなんて誰も予想していなかった。
俺らは1枚の手紙に釘付けになっていた。
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ひとみ@天かすっこ(プロフ) - いやいや!お話が理解しやすかっただけです!あ、じゃあもう想像しまくります(?) (2020年3月20日 12時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 番外編えもえもでした!もう、テュインクルってなりました← (2020年3月20日 10時) (レス) id: a5e119f79c (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 番外編やばかったです!皆かわいかった!AtRの二人の吸血鬼も良かったし、すとぷり6人もよかったです!!特に狼莉犬くんが…(キュン///)新作出たら即チェックして着いていきます!これからも頑張ってください! (2020年3月20日 3時) (レス) id: c5352b1e9c (このIDを非表示/違反報告)
のんふぇる(プロフ) - 番外編最高!あぁ、この人たちに吸血されたい。 (2020年3月20日 2時) (レス) id: 93a969cc24 (このIDを非表示/違反報告)
強がりネコ(プロフ) - そんなため息つかないでくださいよ!??番外編神でした!!絵文字可愛いす!!新作も絶対着いてきます!! (2020年3月20日 1時) (レス) id: 1ac086556f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2020年3月11日 13時