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翌日
ある人に呼び出されました。えぇ。それはそれは怖い血相ですよ。
『あのー。どちらへ?』
私ってこんな設定じゃなかったはず。
もっとクールな設定だったはずなのに...。
?「ここ。はいって。」
『え。ここってそらるの部屋でしょ?』
そ「いいから入って。別にここでしてもいいけどバレて困るのはご主人なんじゃない?」
軽く脅されてるので潔く部屋に入った私です。
するとそらるは部屋の鍵を素早く閉めて戸惑っている私をベッドに押し倒した。
『なんの真似?』
そう冷たく聞いたところでひとつの反応も見受けられなかった。
どうしちゃったのかしら。年頃だしちょっととち狂っちゃったのかしら。
そ「 んで...。」
すると喋らなかったそらるがぼそっと言った。
『なに?』
そう聞くと同時に私の頬を水がつたった。
『え...。そらる、泣いてるの?』
それが引き金となったかそらるは今度は強い口調で言った。
そ「なんでっ!何も言ってくれないの!?俺もまふもずっと昔から一緒にいたのに!なんで...。相談の一つや二つくらいしてくれてもいいんじゃないの?」
言ってる事がわからない。
『なんのこと?』
泣いてるそらる相手にこんなこと聞くことではないとわかっていても分からないものはわからない。
人間の考えることなんてますます分かるはずもない。
そ「とぼけんなよっ!死期が近いなんてっ、教えてくれたっていいじゃん!」
私は目を見開いた。
『聞いてたの...?』
低い声で言うとそらるはさらに泣き出した。珍しく声を出して。
いつ何時も泣くことなんてなかったそらるが私の死を聞いて泣いている。
私は耐えられなかった。
私の上に押し倒すようになっているそらるを頭から抱きしめた。
それに耐えきれずそらるは私の上に落ちた。
『ごめんね。泣いていいよ。そらるだからこそ。まふだからこそ相談できなかったの。一緒にいたからこそ言いずらかった。人はいずれ死ぬ物よ。それはたとえ吸血鬼だとしても。
私は長く生きすぎた。もう充分よ』
そ「うぅ...っ、何が充分だよっ、生きることに充分もクソもない、っ、グスン」
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ひとみ@天かすっこ(プロフ) - いやいや!お話が理解しやすかっただけです!あ、じゃあもう想像しまくります(?) (2020年3月20日 12時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 番外編えもえもでした!もう、テュインクルってなりました← (2020年3月20日 10時) (レス) id: a5e119f79c (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 番外編やばかったです!皆かわいかった!AtRの二人の吸血鬼も良かったし、すとぷり6人もよかったです!!特に狼莉犬くんが…(キュン///)新作出たら即チェックして着いていきます!これからも頑張ってください! (2020年3月20日 3時) (レス) id: c5352b1e9c (このIDを非表示/違反報告)
のんふぇる(プロフ) - 番外編最高!あぁ、この人たちに吸血されたい。 (2020年3月20日 2時) (レス) id: 93a969cc24 (このIDを非表示/違反報告)
強がりネコ(プロフ) - そんなため息つかないでくださいよ!??番外編神でした!!絵文字可愛いす!!新作も絶対着いてきます!! (2020年3月20日 1時) (レス) id: 1ac086556f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2020年3月11日 13時