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夜の遅い時間。
ころんには血を貰わずまたリビングへ来ていた。
今日買ったばかりの大量のカプセルから1錠取り出して水の入ったワイングラスに浮かべた。
『はぁ。』
る「どうかしたんですか?」
ため息をついてすぐに帰ってきた言葉。
誰かに返事を求めた訳でもないため息がるぅとによって拾われた。
『びっくりした。いたのね。』
る「あっ、ごめんなさい。驚かせるつもりはなかったんですが...。眠れなくて来ちゃいました。」
謝ったあとにへらと笑ったるぅと。
『そっか。またなにか飲む?ココアかほっとミルクか、ほっとレモンとか?』
できるだけ温まり眠れそうなものを出してみる。
る「じゃあほっとレモンでお願いします!」
『うん。座ってて。』
そう言ってから上の棚にあるるぅと色のパッケージを取りだした。
る「何か悩み事ですか?」
作っていた際にできた沈黙を破ったのはるぅとだった。背を向けた私にそんなことを聞いてきたるぅと
『いいや?一息ついてただけよ』
る「そう...ですか。」
煮え切らない終止符を打って再度沈黙。できたほっとレモンをるぅとの目の前に置き向かい側の椅子に私も座った。
る「ありがとうございます!」
そう言うと次は私の持つワイングラスにめを向けた。
る「Aさんは僕らを買った今も尚それを使っているんですか?」
るぅと達を買ってすぐるぅととはここで話をした。
だからこのカプセルのことも知ってるわけで。
『えぇ。そうね。』
それだけ言ってグラスに口をつけた。
る「遠慮してるんですか?最近のAさんは昼に1度血を飲みに来る程度で朝と夜は全く飲みにこないですよね。」
的確な指摘をされて言い訳に困る。
る「吸血鬼って人間の血を飲まないと死んじゃうんですよね...。なのに、全然飲みにこないのは遠慮?それとも飲めない理由があるんですか?」
その言葉で更に不安が募った。なんて言うべき?
る「ころちゃんに聞きました。Aさんが血を飲む時むせたって。僕、そこまでAさんに興味が無いわけじゃないんです。図書室で色々調べたりもしてて。だから...。」
お願い、それ以上は...。もう。
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ひとみ@天かすっこ(プロフ) - いやいや!お話が理解しやすかっただけです!あ、じゃあもう想像しまくります(?) (2020年3月20日 12時) (レス) id: f129b71bbe (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - 番外編えもえもでした!もう、テュインクルってなりました← (2020年3月20日 10時) (レス) id: a5e119f79c (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 番外編やばかったです!皆かわいかった!AtRの二人の吸血鬼も良かったし、すとぷり6人もよかったです!!特に狼莉犬くんが…(キュン///)新作出たら即チェックして着いていきます!これからも頑張ってください! (2020年3月20日 3時) (レス) id: c5352b1e9c (このIDを非表示/違反報告)
のんふぇる(プロフ) - 番外編最高!あぁ、この人たちに吸血されたい。 (2020年3月20日 2時) (レス) id: 93a969cc24 (このIDを非表示/違反報告)
強がりネコ(プロフ) - そんなため息つかないでくださいよ!??番外編神でした!!絵文字可愛いす!!新作も絶対着いてきます!! (2020年3月20日 1時) (レス) id: 1ac086556f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花優月 | 作成日時:2020年3月11日 13時