人間買いました。2

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〜さとみside〜







笑えることに俺らは何度目かの商品と成り果てた。









見覚えのあるオークション会場。








前にご主人が俺らを買った大きなオークション会場。








もう既にみんな目は覚めていた。きっと何かをかがさえて意識を失っていたのだろう。








また前のように檻の中に6人全員が詰められている状態だ。







前と違うのはこの服だけ。小綺麗なまま売り飛ばせばさらに多額の値段で売れると思ったのだろう。









何やら遠くからあのおんなの声がする。司会と喋っているのだろう。









母｢いくらくらいつくかしら。｣






どうやら値段の予想をしているらしい。





司｢前回は60億ついたんですよ〜｣








司会からしてもこの商品は逃がさないという意思を感じる。







母｢やっぱりここのオークション会場は違いますね〜そんな大金をつむ人がいるなんて！｣







あの女の声色が上がる。








大金ゲットだぜ！と言いたげだ。









俺らはこのまま月末に行われるオークションまで商品として保管されるだろう。








自業自得だ。ご主人の言いつけを破ったのだから。









そんな自分が笑えてくる。







もう、助けなんて来ないかもしれない。人生最大のチャンスを逃した気分だった。





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〜貴方side〜






6人を探して早10分。







そこまで大きくないこのスーパーを歩き回ったが1人として見つけることは出来なかった。








『出たわね』





そ｢はぁ。やっぱり連れてこなければよかったね｣






ま｢ど、どうします？｣








『新しい子補充しようか』







悩むことなく言った私の声に2人は驚いた顔をした。








何故？








ま｢また新しく買うんですか？｣







『そうねー。記憶を消せなかったのが難点だけど居ないものは仕方がない。』






そ｢そうじゃなくて...。あの6人を探すとかしないの？｣








探す？私が？









『なんで。』






そう冷たく言った私の言葉に2人は納得のいかなそうな声をした。







ま｢だって！家族ですよ！？｣




そ｢100誘拐にあってると思うけど...。｣







うん。私もそらるの言葉には頷けるわ。






『そもそも買った時に私は言ったわ。逃げたければ逃げればいいって。まぁ誘拐にあって売り飛ばされるだろうけどってね。自由は上げた。自由に伴うのは責任。』









ちゃんと学べればいいじゃない？

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