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05−無一郎君 ページ5

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もう一度ぺこりとお辞儀をする。

私が引き戸に手をかけると、今度は不死川さんが私を呼び止めた。


「桜田、」私は不死川さんを見る。





「明日、どっか行かねえかァ」

「……すみません、明日は任務で」

「そんなら空いてる日に」

「えっ、と」





任務なんて無い。
だけど、下手に誘いを受けても良くない。

一度断ったが、食い下がる彼に困惑する。


もう一度彼が、「飯行かねェか?」と言ったので、
負けましたと小さくため息をついた。





「なら、明後日はどうですか?」

「…あァ。じゃあ、明後日迎えに来る」





今度こそ私は家へ入って、不死川さんと別れる。

外で、その時不死川さんが微笑んでるなんて、思いもしなかった。





「A、何かいい事でもあった?」





蝶屋敷で風邪の具合の診察時。
偶然無一郎君も来ていて、彼と縁側に座って話していた。

すると、突然の彼の言葉。
思わずぎょっとして彼の方を見た。





「そう見える?」

「うん。顔がにやけてるよ」

「えっ」

「どんな顔しても可愛いよね、Aって」

「……ン"ン"ッ、大人を揶揄うんじゃありません」

「揶揄ってなんか。本当の事を言っただけ」





相変わらず無表情なこの子に苦笑する。


初めて会った時に、この子が柱だと知らなくてお節介に怪我の手当てをした。

そしたら「お姉さんと仲良くなりたい」なんて言うものだから、柱と知った今でもこうして"無一郎君"と呼んでる。


……いい事、ね。

気づかないふりをしていたけど
実際明日の不死川さんとの食事は、着物をどうしようか一晩悩むぐらいには楽しみにしてしまっている自分がいる。





「明日…食事に誘われて、」

「……誰? 僕の知ってる人?」

「えっと、…不死川さん、なんだけど」

「……」

「む、無一郎君やっぱり忘れて!」

「忘れる訳ないよ。Aに関する事は忘れない」





不死川さんの名前を出すと途端に冷めた顔をする。
いや、元々感情の起伏が激しい方では無いけれど。

彼は私に懐いてくれている。
大方姉を取られるような気持ちなんだろう。


拗ねた様な顔で私の袖を握る無一郎君が可愛い。
頭を撫でてあげると目があった。





「無一郎君は可愛いね」

「Aの方が可愛いのに」

「お世辞をありがとう」

「……ハァ」





訳もわからず年下の男の子に溜息をつかれた。

「僕だって男だよ」なんて言うから「知ってるよ」と答えると、また盛大な溜息を吐かれてしまった。





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k - あ、はいもう好きです。こんな恋愛したいですわ(?) (6月16日 0時) (レス) @page50 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - ( ☆∀☆)実弥と恋仲になれて、しかも妊娠なんて(*≧∀≦*)幸せ!一推しなのでキュンキュンしました\(^-^)/ 続編とても読みたいです、 (2021年3月15日 0時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき(プロフ) - ひぃぃえぇぇぇ、さねみんかっこよすぎて辛いです天才です大好きです私は何回でも言いますおそらまめさんだいすき… (2021年2月7日 13時) (レス) id: dde5b1dc7f (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ミズノキさん» ミズノキ様コメントありがとうございます!うわああ嬉しいです…!全然天才なんかじゃありませんが、自信を持ってこれからも執筆させて頂きます!(笑) (2020年7月29日 23時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ミズノキ - ナニコレサイコー天才ですねおそらまめさんは天才\(^-^)/ (2020年7月27日 16時) (レス) id: fc17fb6cfe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おそらまめ | 作成日時:2019年12月25日 7時

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