04−再会 ページ4
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そのあと、炭治郎君とお話ししながら帰ったが、
家に着くまでの会話の内容は思い出せなかった。
ただ言えるのは、風柱様とはなるべく関わらないようにしよう、と言うこと。
何故好意を寄せられているのかもわからないし
風柱様とだなんて噂されれば女性から反感を買うに違いない。
彼を見かけなくなって早1週間経った。
あの方は柱なのだから、そういえばこれまで遭遇する頻度が高かったのも偶然に近い。
その日の任務の帰り、一人で帰っていると
前から歩いてくる大きな男性と目があった。
「…風柱様、こんにちは！」
「……おォ、桜田かァ。久しぶりィ」
「はい。これからお仕事ですか？」
「いや、今終わったとこだァ」
「お疲れ様です」
「お前も今帰りかァ」と聞かれて頷く。
そのまま無言が少し続く。
気まずくなってしまって、さっさと帰ろうと
もう一度お辞儀をすると、風柱様の横を通り過ぎる。
「……桜田、ね。Aじゃないのかあ」
―……刹那、後ろで草履が石を踏み締める音がした。
私の肩を掴む大きな手。
それが誰かは、確認せずとも間違いようがなかった。
「…送る」
「い、いえとんでもないです！ 風柱様に送ってもらうなんて！」
「もう暗ェだろうがァ」
鬼が出ればいけないと心配してくれてるんだろう。
もう一度念を押して「送る」と告げた彼に折れた。
「風柱様、どこも怪我などされてませんか？」
「……あァ」
「何ですか、その間」
まぁ彼の事だから無傷なんだろうけど、
妙にその間が長くて少し笑ってしまった。
静かな夜道に、小さくとも私の笑い声がよく通る。
「そのよォ。同い年なんだから遠慮すんなァ」
「…だけど風柱様は上司なので」
「そんな畏って呼ぶんじゃねェ
お前がそういう度、むず痒くなんだよォ」
では何と呼べば。そういうのは野暮だと思い黙る。
悩みの末に「…不死川さん」と小さくその名前を呼ぶ。
見上げると、「あァ」と微笑んでいるように見えた。
「ありがとうございました」
「戸締りはしっかりなァ」
「はい、勿論です」
頭を撫でられて、不死川さんはそのまま踵を返す。
そういえばおやすみなさいを言ってない。
近所迷惑かな、なんて思いながら「不死川さん」と少しだけ大きな声で呼ぶと、すぐに彼は振り返る。
「おやすみなさい」
「……おォ。おやすみィ」
「…っ」
あぁ。また、そんな甘い笑顔。
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k - あ、はいもう好きです。こんな恋愛したいですわ(？) (6月16日 0時) (
レス) @page50 id: 5d2f3eba17 (このIDを非表示/違反報告)
まゆまゆ(プロフ) - ( ☆∀☆)実弥と恋仲になれて、しかも妊娠なんて(*≧∀≦*)幸せ！一推しなのでキュンキュンしました＼(^-^)／ 続編とても読みたいです、 (2021年3月15日 0時) (レス) id: 442319c796 (このIDを非表示/違反報告)
ぬれおかき(プロフ) - ひぃぃえぇぇぇ、さねみんかっこよすぎて辛いです天才です大好きです私は何回でも言いますおそらまめさんだいすき… (2021年2月7日 13時) (レス) id: dde5b1dc7f (このIDを非表示/違反報告)
おそらまめ(プロフ) - ミズノキさん» ミズノキ様コメントありがとうございます！うわああ嬉しいです…！全然天才なんかじゃありませんが、自信を持ってこれからも執筆させて頂きます！（笑） (2020年7月29日 23時) (レス) id: 77433e9bba (このIDを非表示/違反報告)
ミズノキ - ﾅﾆｺﾚサイコー天才ですねおそらまめさんは天才＼(^-^)／ (2020年7月27日 16時) (レス) id: fc17fb6cfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おそらまめ
| 作成日時：2019年12月25日 7時
