ほっとけーきとバター1

過去編７ ページ23

ガチャ。

女子トイレには私たち以外誰もいなかった。

佐々木さんと福永さんは鏡の前で化粧直しをしている。

A「あの…話って？」

佐々木「あぁ。アレね。」

？アレ？

福永「嘘つくとかまじでめんどくさいから正直に答えてね」

佐々木「あんたさ、誰が好きなの？」

え…

佐々木「いや。え…じゃないでしょ」

心の声が声に出ていたようだ。

A「別に…誰も好きじゃない」佐々木「あーのーさー。もっかい言うよ？嘘つくのだるい」

福永「正直に答えろよ。な？」 そう言って私の胸倉を掴む。

どうしよう…

A「わ…私は！」

ドタン！

その途端トイレのドアが開いた。

佐藤「さっきから聞いてたけどさ。あんたら何がしたいの？」

福永「は？てかあんた誰だし」

佐藤「えー。ひどいなぁ。同じクラスなのになぁ？」

佐々木「うぜー。そういうのめんどい。誰なんだよ」

佐藤「佐藤千歌。覚えてない？」

佐々木「知らねーよ」

佐藤「まぁ今日が初めてだもんね」

福永「何しにきたんだよ」

佐藤「…あんたらは何がしたいの？弱いものいじめ？責めてんの？」

佐々木「別に？誰が好きなのか気になっただけ。」

佐藤「だったらなんで胸倉つかんでたの？」

福永「は？ヒーロー気取りかよ。うざ。心音行こ。」

佐々木「…」

2人は静かにトイレを出て行った

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