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償いをする時2 ページ35

「・・・い、零、起きてください。」

「ん・・・あ、渉・・・?」

無意識のうちに眠りについていたようだ。
目を開けた先には、渉の顔。
黙ってれば渉って綺麗だな、など少し場違いな事を考えながら、俺は起き上がった。

「全く、呼び出しておいて爆睡とは・・・その身勝手さは変わってないですね・・・あの頃と。」

「・・・うるせえ。まあ、いいや。俺がお前を呼び出したのは・・・文句を言ってやろうって思ってたからなんだけど・・・考えが変わった。悪いのは、俺だったよ。あれだけキレといて情けない話だけど、全部、お前の言う通りだった。」

「おや、まさかそんな事を言われるとは・・・一体どういう心境の変化ですか?」

よっぽど意外だったのか、渉はきょとんとしている。
普段はなかなか見れない表情だ。

でも、俺の言った事は本心だ。

「分かったんだよ、もう戻れないって。かつて一緒に過ごした大事な仲間・・・楽しかったあの時間・・・生徒会に敗れて、バラバラになった・・・昔に戻れないように、Aとももう、前みたいには戻れない。」

「・・・・・・・・・」

渉は黙って聞いている。『五奇人』の話をすると、渉は少し大人しくなる。
彼なりに思う事はあるのだろう。

思えば、同じクラスである渉とも若干歪んだ関係になってしまっていた。

僅かに痛み出した胸。俺はさらに話を続ける。



「俺は、吸血鬼だ。吸血衝動は・・・自分が思っていたより強かった。多分、このままあいつの側にいたら・・・」

その先は続かなかった。

言葉にするには、あまりに恐ろしい事だったのだ。

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ユミカ?(プロフ) - 朱蝶さん» まさか私の作品を読んでくださるなんて!ありがとうございます!朱蝶様の作品に比べたら全然駄作ですが、更新頑張ります♪もうすぐ豹変するので楽しみにしててくださいw (2016年9月2日 21時) (レス) id: adf92d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - コメント失礼します。読みやすくてさくさく進みます!そして吸血衝動で豹変する零が楽しみでなりません!笑 更新頑張ってください!(*´罒`*) (2016年9月2日 20時) (レス) id: cf009a00ba (このIDを非表示/違反報告)
ユミカ(プロフ) - ヴァリさん» コメントありがとうございます★読みやすいなら良かったです!まだまだな文才ですが、これからも更新頑張るのでぜひ読んでください! (2016年8月23日 23時) (レス) id: 424560f613 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリ(プロフ) - コメント失礼します♪とても読みやすい小説ですね!更新楽しみにしています! (2016年8月23日 23時) (レス) id: b85a4ac4b7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユミカ | 作成日時:2016年8月20日 23時

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