検索窓
今日:8 hit、昨日:24 hit、合計:47,673 hit

嫉妬の吸血鬼と嗤う道化師2 ページ26

渉はAに近づき、彼女をまじまじと見つめた。やがて、彼は何かに気づいた表情を浮かべた。

「貴方・・・Aさんの血を吸ったんですね?」

「・・・・・・・・・・・・」

何も言葉を返せなかった。

渉は彼女にとって初めての友人で、彼だって彼女を慕っている。
そんな彼女を傷つけてしまった。

正直、彼に合わせる顔がない。

俺が黙り込むと、渉も何も言わなくなった。
ただ、じっとこちらを見つめている。

罵倒されるだろうか。

仕方ない。

それだけの事を俺はしてしまったのだから。


「・・・・・・零。」

渉は口を開いた。
どんな罵倒も受け止めよう、そう決意して彼を見た。








「その調子ですよ、零!やっと吸血鬼としての
本性を表しましたね!楽しくなってきました・・・♪」


「・・・・・・・・・は?」

彼は今にも踊り出しそうなほどの笑顔。

今の自分は非常に間抜けな顔をしているだろう。

罵倒を受け止める、という俺の覚悟があっけなく壊された瞬間だった。

嫉妬の吸血鬼と嗤う道化師3→←お知らせ+雑談



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
68人がお気に入り
設定タグ:朔間零 , 日々樹渉
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ユミカ?(プロフ) - 朱蝶さん» まさか私の作品を読んでくださるなんて!ありがとうございます!朱蝶様の作品に比べたら全然駄作ですが、更新頑張ります♪もうすぐ豹変するので楽しみにしててくださいw (2016年9月2日 21時) (レス) id: adf92d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - コメント失礼します。読みやすくてさくさく進みます!そして吸血衝動で豹変する零が楽しみでなりません!笑 更新頑張ってください!(*´罒`*) (2016年9月2日 20時) (レス) id: cf009a00ba (このIDを非表示/違反報告)
ユミカ(プロフ) - ヴァリさん» コメントありがとうございます★読みやすいなら良かったです!まだまだな文才ですが、これからも更新頑張るのでぜひ読んでください! (2016年8月23日 23時) (レス) id: 424560f613 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリ(プロフ) - コメント失礼します♪とても読みやすい小説ですね!更新楽しみにしています! (2016年8月23日 23時) (レス) id: b85a4ac4b7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ユミカ | 作成日時:2016年8月20日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。