嫉妬の吸血鬼と嗤う道化師2 ページ26
渉はAに近づき、彼女をまじまじと見つめた。やがて、彼は何かに気づいた表情を浮かべた。
「貴方・・・Aさんの血を吸ったんですね?」
「・・・・・・・・・・・・」
何も言葉を返せなかった。
渉は彼女にとって初めての友人で、彼だって彼女を慕っている。
そんな彼女を傷つけてしまった。
正直、彼に合わせる顔がない。
俺が黙り込むと、渉も何も言わなくなった。
ただ、じっとこちらを見つめている。
罵倒されるだろうか。
仕方ない。
それだけの事を俺はしてしまったのだから。
「・・・・・・零。」
渉は口を開いた。
どんな罵倒も受け止めよう、そう決意して彼を見た。
「その調子ですよ、零!やっと吸血鬼としての
本性を表しましたね!楽しくなってきました・・・♪」
「・・・・・・・・・は?」
彼は今にも踊り出しそうなほどの笑顔。
今の自分は非常に間抜けな顔をしているだろう。
罵倒を受け止める、という俺の覚悟があっけなく壊された瞬間だった。
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ユミカ?(プロフ) - 朱蝶さん» まさか私の作品を読んでくださるなんて!ありがとうございます!朱蝶様の作品に比べたら全然駄作ですが、更新頑張ります♪もうすぐ豹変するので楽しみにしててくださいw (2016年9月2日 21時) (レス) id: adf92d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - コメント失礼します。読みやすくてさくさく進みます!そして吸血衝動で豹変する零が楽しみでなりません!笑 更新頑張ってください!(*´罒`*) (2016年9月2日 20時) (レス) id: cf009a00ba (このIDを非表示/違反報告)
ユミカ(プロフ) - ヴァリさん» コメントありがとうございます★読みやすいなら良かったです!まだまだな文才ですが、これからも更新頑張るのでぜひ読んでください! (2016年8月23日 23時) (レス) id: 424560f613 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリ(プロフ) - コメント失礼します♪とても読みやすい小説ですね!更新楽しみにしています! (2016年8月23日 23時) (レス) id: b85a4ac4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユミカ | 作成日時:2016年8月20日 23時