世話焼きな姫君2 ページ21
「大丈夫だよ、ちゃんと休んでるから。それに2人の練習あんまり見た事ないから、見てみたいっていう個人的な感情もあるし・・・」
本心だった。まだ2人の練習は1回しか見た事ない。
あの頃に比べたら成長もしているだろうし、見てみたい気持ちがあった。
それに、2人は私の事を心配してくれた。
いつも気さくに話しかけてくれる。
そんな2人に、少しでも何か返したい。
そう思ったのだ。
「それなら・・・お願いしていいですか?」
「うん、もちろん!」
「やった〜☆Aさん、ありがとう!」
「ありがとうございます!先輩。」
無邪気に喜ぶ2人を見て、私の顔も自然と綻んだ。
「あ、そういやAさんは軽音部に行くところ?」
「うん、零に用があって。UNDEADの練習メニューを作ったから渡しに行こうと思って。」
「すごい・・・本当に忙しそうですね。俺たちも部室に向かっているところなんで、一緒に行きましょうか♪」
「うん。」
3人で軽音部の部室に向かう。
部室の前に着くと、微かにエレキギターの音が聞こえてきた。
「あ、この音・・・大神先輩来てるんだね。・・・失礼しまーっす♪」
ひなたくんが扉を開け、最初に中に入った。
私とゆうたくんも後に続く。
「あ?何だ、お前らか・・・・・」
ひなたくんの言う通り、部屋にはエレキギターを手にした大神晃牙くんがいた。
彼も軽音部なので、顔見知りだ。
「ちょうど良かった、大神くん。零はまだ寝てるし・・・これ、見てくれない?」
「何だこれ?」
「UNDEADの練習メニューだよ。零に頼まれてたから作ったの。」
「確かに吸血鬼ヤローがお前に頼んでるのは見たけどよ・・・あれって2日前だろ?もう出来たのかよ?」
「早く出来たら早く練習出来るでしょ?頼まれたからには、少しでも早く仕上げるよ。もちろん早いだけじゃなく、丁寧にね。」
親戚の家で、少しでも役に立ちたいと家の手伝いは何でもしていた。
一つでも多くの事をこなすために、一つ一つの行動を早める事にした。
またしても昔からの癖が出てしまっている。
「そ、そうかよ・・・」
「大神先輩が驚いてる〜まあ、Aさんの仕事っぷりはすごいよね〜」
ひなたくんが感心したように言った時、
「本当じゃのう、TrickStarの曲作りもあったのにこんなに早く仕上げてくるとは・・・さすがAじゃ♪」
棺桶の蓋が開き、零が姿を現した。
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ユミカ?(プロフ) - 朱蝶さん» まさか私の作品を読んでくださるなんて!ありがとうございます!朱蝶様の作品に比べたら全然駄作ですが、更新頑張ります♪もうすぐ豹変するので楽しみにしててくださいw (2016年9月2日 21時) (レス) id: adf92d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
朱蝶(プロフ) - コメント失礼します。読みやすくてさくさく進みます!そして吸血衝動で豹変する零が楽しみでなりません!笑 更新頑張ってください!(*´罒`*) (2016年9月2日 20時) (レス) id: cf009a00ba (このIDを非表示/違反報告)
ユミカ(プロフ) - ヴァリさん» コメントありがとうございます★読みやすいなら良かったです!まだまだな文才ですが、これからも更新頑張るのでぜひ読んでください! (2016年8月23日 23時) (レス) id: 424560f613 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァリ(プロフ) - コメント失礼します♪とても読みやすい小説ですね!更新楽しみにしています! (2016年8月23日 23時) (レス) id: b85a4ac4b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユミカ | 作成日時:2016年8月20日 23時