君は私の一等星 (ページ10)

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9　メンダコページ10

一星「先輩！朝ですよ！起きてください！」

なかなか起きて来ない先輩を起こしに行った俺は、ずっと声をかけ続けていた。

『むぅ、まだダメ…眠い…』

一星「ダメなのは先輩です、起きてください！」

嫌だ、とだだをこねる先輩を見て俺は呆れる。

一星「せ、ん、ぱ、い！」

耳元で呼ぶと、先輩はようやくこっちをみる。

『…メンダコ、あっち行って』

『メンダコ』、その言葉を聞いた瞬間、俺は先輩の布団をひっぺがした。

一星「誰がメンダコだっ！起きろっ！」

敬語を忘れて本音が飛び出す。

『……』

焦点のあっていない目で俺を見る先輩

一星「おはようございます、先輩」

『……おはよう、メンダコくん…』

……まだ言うか…！

一星「俺はメンダコじゃないっ！充です！一星充！呼んでみてくださいっ！A先輩！」

『…いち…ほし…み…つ…』

寝ぼけた様子でゆっくりと俺の名前を呼ぶ先輩が

『……』

途中で止まった。