君は私の一等星 (ページ47)

今日:1 hit、昨日:6 hit、合計:91,285 hit

46　彼ジャーページ47

『一星くん、どうしたの？』

一星「ちょっとまっててください」

そう言うと一星くんはジャージを脱ぎ、湿気をなくすために絞り始めた。

一星「…よし…先輩」

『ん？』

一星「これ、冷たいと思いますけど、ないよりは良いと思うので着てください」

そう言って一星くんは自分のジャージを差し出した。

『ええ！そ、そんな…悪いよ！一星くんだって濡れて寒いでしょ？』

一星「俺は大丈夫ですよ、先輩が拭いてくれたので寒くないです」

そう言ってジャージを押し付けてくる一星くん。

『で、でも…一星くん…』

一星「先輩が風邪でもひいたら俺が嫌なんです。だから着ててください」

『じ、じゃあ、寒かったら言ってよ？』

一星「はぁ…わかりましたよ…」

一星くんのジャージを羽織ながら、念押しした。