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37 子猫のために…… ページ38
『これで全部かな？』
一星「はい、全部です。」
買い物が終わり、会計をしにレジへ向かう一星くんを追いかける。
『一星くん、外出てるね』
一星「あ、はい。わかりました。」
会計を任せ、外に出る。
雨はまだ、止む気配がない。
『(早く止んでくれないかな…)』
その時、ふと川に目が入った。ずっと見ているうちに、一匹の子猫が川に向かって歩いて行く。
『あ！ダメ！』
そう叫ぶが、子猫は川に落ちてしまった。
気がつくと、体が勝手に動いていた。川に飛び込んで子猫を抱きしめる。
『(…ヤバい…このままじゃ…！)』
子猫を抱えたまま体力と体温が奪われていく。
『(さ、寒い…どうしよう…)』
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