不良？ ページ47
しばらくバスに揺られていると、目的地である試合会場に到着。
全員がバスを降りると、野坂先輩は言った。
「じゃあ、これから更衣室に向かってくれ。荷物を置いて、ユニフォームに着替えて待機場所に集合。遅れないようにね」
彼の言葉に、全員が大きく返事をした。
えっと、私はどうすれば？
「紅月さんは、僕についてきて」
私の表情を見て察してくれたのか、野坂先輩はそう言ってくれた。
うーむ、やっぱり心が読めるのかな。
思ってること、全部当てられちゃうんだもの。
「それじゃあ、とりあえず解散。時間厳守だから、そこに関しては気をつけてね」
その一言で、みんなはバラバラに散っていく。
それぞれのことを話しながら、みんなは更衣室に向かっていった。
「さてと。僕らも行こうか」
『そうですね』
どこに向かうかわからないから、私は野坂先輩の後をついていく。
試合会場の内部を見るのは、初めてだ。
なんか、すっごい貴重な体験をしてるような気がする。
キョロキョロと辺りを見回していると、そんな私に気がついたのか、野坂先輩は笑った。
「試合を見ていてごらん。たぶん、君が想像しているものとは程遠いと思うよ」
え、気になるな。
今思えば、まともなサッカーの試合って見たことなかったかも。
テレビとかもあんまり見ないからね。
「君は試合中、昨日言ったような内容の仕事をしてほしい。服装は制服で大丈夫だよ。みんなの着替えが終わったら、君も一緒に待機場所に向かうから、それまでここで更衣室の前で待っていてくれるかな。あ、女子更衣室に荷物を置いておいてね」
『わかりました』
更衣室の場所を教えてもらい、私たちは一旦別れる。
野坂先輩は監督に用事があるらしい。
しばらく歩いていくと、二つの扉を見つけた。
鉄でできているらしく、開ける時が重たい。
これ、女子に一人で開けろって無理があるでしょ。
それとも、私の力が弱すぎるだけ？
なんとか開けて中に入ると、私はロッカーに荷物を入れた。
そしてまた更衣室を出て、扉を閉める。
と、
「おい」
突然、声をかけられる。
驚いて振り向くと、背の高い男子が私を見つめていた。
綺麗な灰色の長い髪が印象的だ。
ロングヘアって言うのが正しいかな。
『なんですか？』
「お前、誰だ？見かけねぇ顔だけどよ」
なんか、不良っぽいんだけど。
思わず怯んだ。が、
「あぁ。この子はうちのマネージャーだよ」
その言葉と同時に、私の肩に手が置かれた。
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Flow(プロフ) - コメント欄の下の方に荒ぶる受験終わりがいる(語彙力) お久しぶりですにゃんたまファシルさん。 しばらく読んでなかったんですが、めっちゃ増えてて驚きました(*^^*) これからも頑張ってください(私が誰かは察して下さいな) (2020年7月11日 9時) (
レス) id: d234e6b38d (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたまファシル(プロフ) - 杳覇さん» ぎゃーっ！え、もう嬉しすぎます！まじでホントにありがとうございます(語彙力)更新頑張らせてもらいますっ！ (2020年6月20日 20時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初コメ失礼します！他にない状況設定、主人公ちゃんの無理のない性格、魅力的なオリキャラとどれをとっても文句のない、めっちゃ面白い作品ですね！！一星兄弟や野坂くん達も良い味出しててキュンときました！お体に気をつけて、更新頑張って下さいね！！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたまファシル(プロフ) - りら。さん» ありがとうございます！いやいや、あなたの作品もいいと思いますよ！誰も見ないならこの私が見ます((( (2020年5月18日 12時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたまファシル(プロフ) - あかりさん» 大体な野坂くんもいいですよね (2020年5月18日 12時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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