王帝のサッカー部 ページ22
やっぱり、サッカー部の部室は大きいなぁ。
部室に到着してから、改めて思う。
「紅月さん。僕はユニフォームに着替えてくるから、どこか適当に座って待っていてくれるかい？」
『わかりました』
先輩が更衣室に入っていったのを見て、私は練習場に出てみる。
『うわぁ...！』
そこに出た瞬間、私は思わず感嘆の声を漏らした。
だって、ものすごく広かったんだもの。
観客席まで着いているうえに、ちゃんとしたフィールド。
ものすごくお金がかかったんだろうなぁ、って思う。
まあ、今はスポンサー制度がついているくらいだもんね。
これくらいの広さ、彼らにとっては大したことないんだろうな。
なんて思いながらフィールドを眺めていると、
「お待たせ、紅月さん」
野坂先輩が着替えを終えて出てくる。
グレーのユニフォームに身を包んだ先輩は、なんだかとてもたくましく見える。
真ん中には大きくGECCOという文字と、三日月のマークが刺繍されている。
「じゃあ行こうか。みんなはもう、集まっているようだからね」
みんなってことは、部員かな？
なんだか緊張する。
「そこまで固くならなくても大丈夫さ。彼らはみんな、いい人だよ」
その言葉を聞いて、私は少し安心した。
野坂先輩が言うなら、きっと大丈夫だよね。
観客席から下りて、ベンチに向かう。
そこにはもう、サッカー部の部員であろう何人かが、既に集まっていた。
「あ、野坂さん！今日もよろしくお願いします！」
先に挨拶をしたのは、見た目がまるで女の子のような男子。
口調からして、たぶん一年生かな？
「ああ、よろしく」
その子に対して、野坂先輩も微笑んで返事を返す。
なんだか、思ってたよりも穏やかだね。
「もう全員集まってるようだし、今日の予定を言うよ。こっちに集合して」
そう言えば、野坂先輩はサッカー部のキャプテンなんだっけ？
すごいなぁ。
なんて思っていると、野坂先輩がこちらを向いて言った。
「今から彼女のことを紹介するよ。紅月さん、僕の隣に来て」
『え、は、はいっ！』
慌てて隣に行くと、みんながじぃー、っとこちらを見てくる。
「前に話したマネージャーの件だけど、彼女が受けてくれることになったんだ。とは言っても、とりあえずは今日と明日だけだよ。紅月さん、自己紹介を頼むよ」
そう言われて、みんなの方を向いて言った。
『1年B組の紅月Aです。短い間、精一杯頑張ります。よろしくお願いします！』
そう言って、私はお辞儀をした。
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Flow(プロフ) - コメント欄の下の方に荒ぶる受験終わりがいる(語彙力) お久しぶりですにゃんたまファシルさん。 しばらく読んでなかったんですが、めっちゃ増えてて驚きました(*^^*) これからも頑張ってください(私が誰かは察して下さいな) (2020年7月11日 9時) (
レス) id: d234e6b38d (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたまファシル(プロフ) - 杳覇さん» ぎゃーっ！え、もう嬉しすぎます！まじでホントにありがとうございます(語彙力)更新頑張らせてもらいますっ！ (2020年6月20日 20時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
杳覇(プロフ) - 初コメ失礼します！他にない状況設定、主人公ちゃんの無理のない性格、魅力的なオリキャラとどれをとっても文句のない、めっちゃ面白い作品ですね！！一星兄弟や野坂くん達も良い味出しててキュンときました！お体に気をつけて、更新頑張って下さいね！！ (2020年6月14日 22時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたまファシル(プロフ) - りら。さん» ありがとうございます！いやいや、あなたの作品もいいと思いますよ！誰も見ないならこの私が見ます((( (2020年5月18日 12時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんたまファシル(プロフ) - あかりさん» 大体な野坂くんもいいですよね (2020年5月18日 12時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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