番外編9 〜ハロウィン〜 ページ46
きょとんとしている私を見て、光くんは再び口を開く。
光「トリック・オア・トリート。お菓子くれないとイタズラしますよ？」
『え、や、でも……』
持っていた飴やクッキーはすべて配り終えたため、もうお菓子を持っていなかった。
『っていうか、なんでこんな時間にわざわざ？』
光「まだ言ってなかったからです」
『絶対に狙ったとしか考えられないんだけど……』
考えてみれば、パーティーの時も何人かは私にお菓子をもらいに来たというのに、光くんはすぐ近くにいても何も言ってこなかった。
わざとなのか、と思っていると、光くんはため息をついた。
光「で、お菓子、持ってるんですか？」
『えっと……あ、ありません……』
私が答えると、光くんは部屋に入ってドアを閉める。
そして、
光「なら、イタズラしますね」
『えっ！？』
私が目をパチパチと瞬かせていると、一瞬にしてふわっ、と体が持ち上げられる。
驚いて固まっていると、すぐにどこかにおろされ、視界がクリアになる。
背中にはふわふわとした感触、そして、視界には天井と光くんの整った顔が見える。
すぐに状況を理解して、私は真っ赤になった。
光「……なに百面相してるんですか？」
『し、してないっ！っていうか、なにしてるの！？』
パニックになって大声を出す私に、光くんは淡々と答える。
光「俺がAさんを押し倒してるだけです」
『それはわかってるってば！』
ずいっ、と鼻先がくっつくぐらいの距離まで顔を近づけて微笑まれ、私はさらに赤くなる。
『もうハロウィンは終わったの！』
光「まだ日付変わってないです」
『い、イタズラにも程があるでしょ！？』
光「お菓子をくれないAさんのせいです」
それに、と光くんは続ける。
光「俺は今日、狼ですから」
『衣装着てないじゃん！』
光「関係ないですよ」
仮装していなくても、結局は狼。
普段は子犬のようなのに、今は狼。
光くんはニヤリと笑うと、私に言った。
光「狼の罠にはまるなんて、間抜けな赤ずきんですね」
『ま、間抜けじゃないっ！……ひゃあ！』
急に耳元に息を吹きかけられ、私はそのせいで全身の力が抜ける。
そんな私を見て、光くんは不敵に笑う。
顔を上げて私を見下ろす体制になると、私が抵抗できないように押さえつけて言った。
光「今は独り占めさせてくださいね、Aさん」
そう言って迫ってくる光くんを、私は見ていることしかできなかった。
番外編〜ハロウィン〜 完
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姫川ふぶき - 円堂死なないで(泣）青鬼ゲームをだんだん見たら円堂が青鬼に手で死んだので悲しかったです！円堂が死んだなんて嘘だよね？何で円堂を死なないといけないのねぇ教えてお願い！ずっと夜まで朝で泣いていましたけど、泣いたら駄目だと思っていました！けど結局泣きました (2020年4月25日 0時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 青鬼ゲームや君は私の一等星が更新されないのは悲しいけど、体調の方が大事ですからね！！早く治してください！お大事に！ (2019年10月29日 21時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
りん - 風邪しっかり治してくださいね！ (2019年10月29日 18時) (レス) id: 8b75577298 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - みなさん» ですよね……！( ≧∀≦)ノ (2019年10月16日 21時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - あぁ･･･光くんかわいい← (2019年10月16日 19時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
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