140 本当は…… ページ10
光目線
急に倒れたAさんを、みんなは心配そうに見ている。
野坂「一星くん、Aちゃんは………」
光「大丈夫です。熱があるみたいですけど、すぐに目を覚ますと思います」
俺の言葉に、みんなは安堵のため息をついた。
明日人「A………」
俺がAさんを部屋まで運んでいると、明日人くんが心配そうについてきた。
光「大丈夫だよ、明日人くん。たぶん、疲れからじゃないかな？」
明日人「A、頑張ってるもんな」
明日人くんの言葉に、俺は頷いた。
部屋に着いた俺は、Aさんをベッドに寝かせた。
光「ありがとう、明日人くん。もう練習に戻って大丈夫だよ」
明日人「わかった。一星はどうするんだ？」
光「俺はここで、Aさんの看病をするよ。一人にさせたくないからね。監督に伝えてくれる？」
明日人「うん、Aをよろしくな！」
練習に戻る明日人くんを見送り、俺は出来る限りのことをした。
光「………Aさん……」
本当のことを言うと、恐かった。Aさんまで俺の前からいなくなる予感がして、泣きそうだった。
みんなの前では冷静さを保っていたけど、本当はかなり取り乱していたのだ。
たぶん、野坂さんには見抜かれているだろう。
『……ん………ここ、は？』
光「っ！Aさん………よかった………」
ぼんやり座っていると、Aさんが目を覚ました。俺が居ることが分かると、Aさんは弱々しく微笑んだ。
『光くん……私、どうしたんだっけ？』
光「練習中に倒れたんですよ、熱があったみたいですね」
起き上がろうとするAさんを、俺は慌てて押さえた。
光「まだ寝ててください、結構熱高いんですから」
『わ、わかった……………ありがとう、光くん』
光「え？」
なんのことか分からず俺がきょとんとすると、Aさんは優しく微笑んだ。
『ここまで運んでくれたの、光くんでしょ？だから、ありがとう』
光「い、いえ………」
いきなり向けられた笑顔に、俺は戸惑って顔を赤らめた。
光「お、俺！飲み物持ってきます！あと、氷枕とかも！」
『うん、ありがとう』
なぜか急激に恥ずかしくなって、俺は逃げるように部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
