172 パーフェクトワールド ページ46
剛陣「お前ら！勝手に勝負なんかしやがって！」
私たちが戻った瞬間、剛陣さんの怒鳴り声が聞こえた。
明日人「サッカーするなら俺たちも誘ってくれよ！」
灰崎「そっちかよ……」
灰崎くんが呆れたように言った。
『焦らなくても、スペインとはすぐに戦えるでしょ？』
私の言葉に、円堂さんは頷いた。
吹雪「これを偶然と片付けていいものかな？」
吹雪さんの言葉に、私たちは振り向いた。
吹雪「壮行会のゲストに招かれたのが、初戦であたるスペイン代表というのは、さすがにできすぎだと思うけど」
監督「鋭いですねぇ、吹雪くん」
そう割って入ったのは、監督だ。
監督の話によると、日本対スペインという初戦の組み合わせ自体、オリオン財団が仕組んだものだろうと推察した。
『オリオンは………一体どういうつもりなの？』
新条さんが私に、オリオンには気をつけろと言っていながらも、この世界大会の初戦では円堂さんが望む通り、スペインとあたることになった。
私が疑問に思っていると、スペイン代表のクラリオさんが答えた。
クラリオ「オリオン財団に反旗を翻す我々を、この場で引き合わせたということか」
日本とスペインは、オリオンに対する同じ使命を抱いた同志ということになる。
すると、大型モニターが中継映像に切り替わった。
「その通りだよ、クラリオくん」
その声を聞いて光くんは青ざめ、上ずった声を出した。
光「ギリカナン、理事長……」
光くんの言葉に、みんなは一斉に気を引き締めた。
「我々オリオン財団が目指すのは、すべてがルールで統一された"パーフェクトワールド"。君たちにもルールに従ってほしいものだ。このまま我々に従わなければ、君たちはすべてを失うことになるだろう」
そこまで言うと、ギリカナンは私の方を向いた。
「如月A、お前もせいぜい今を楽しんでいるといい」
私が青ざめると同時に、ギリカナンは不敵に笑う。
そこで映像はとぎれ、画面が消えた。
監督「ギリカナンが望む"パーフェクトワールド"。それが実現したら、世界経済に大きな利益を………」
監督がなにか話しているけど、私は聞く気になれなかった。
_____君はオリオンに狙われている_____
_____今を楽しんでいるといい_____
新条さんとギリカナンの言葉が、私の脳内をぐるぐると回っていた。
『(オリオンは………私になにをするつもり……？)』
壮行会が終わっても、私はそれを考えることしかできなかった。
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姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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