166 戦いたい国 ページ40
光「ほんとに………心配した………」
『ごめんね……光くん』
頭をぽんぽんと撫でると、光くんは顔を上げた。
光「もしAさんに何かあったら……俺……」
『大丈夫、大丈夫だよ、光くん』
泣きそうに顔を歪めている光くんに、私は声をかけた。
『私は光くんと、ずっと一緒にいる。約束だよ』
やっと笑ってくれた光くんを見て、私も笑った。
つくし「あ、いたいた！Aちゃん！一星くん！」
『つくしちゃん？どうしたの？』
つくしちゃんはこちらに駆け寄ってくると、私の腕を引っ張りながら言った。
つくし「もうすぐで、世界大会の組み合わせ抽選が始まるから、一緒に行こう！一星くんも！」
『わ、わかった！光くんも行こう！』
光「あ、はい！」
三人で抽選場所に向かう途中、つくしちゃんがぼそっと話しかけてきた。
つくし「さっき、Aちゃん男に絡まれてたでしょ？大丈夫だった？」
『うん、大丈夫だよ。光くんが助けてくれ……………あ』
私は自分で墓穴を掘ってしまったことに気がついたが、もう遅い。
つくしちゃんは私の反応を見て、ニヤつき始めた。
つくし「やっぱり一星くんだったんだ。Aちゃん、抱きしめられてたでしょ？一星くんが男を思いっきり睨んでたのも見たし、Aちゃんの涙を拭ってあげてたのも見てたし……」
『ス、ストップ！つくしちゃん！』
目を輝かせて話すつくしちゃんに、私は真っ赤になってストップをかける。
光「Aさん、どうかしましたか？」
『な、なんでもない！』
真っ赤な顔で否定すると、光くんは怪訝そうにしていたものの、それ以上聞いてこなかった。
つくし「ほんとに二人って、付き合ってないの？」
『ないない！違うってば！』
そんな会話を続けていると、抽選場所に到着する。
『光くんだったら、どこと戦いたい？』
光「そうですね………俺だったらロシアです」
光くんの言葉に、私は昔、光くんがロシアに居たことを思い出した。
『でも、ロシアって光くんのチームメイトが居るかもしれないんだよ？元仲間と戦うのって、嫌じゃないの？』
私が聞くと、光くんはきょとんとした後クスリと笑った。
光「俺の知り合いが、ロシア代表なんです。元同じチームで戦っていた仲間ですけど、嫌っていう感情は全くないです。むしろ、正々堂々と戦ってみたい気持ちの方が強いんです」
『そうなんだ、なんか意外』
そう言うと、「どういうことですか」と言って、光くんは少し頬を膨らませた。
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姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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