144 大切に ページ18
光「ここにいます。俺はAさんのこと、大切だって思ってます。」
『光くん………』
光「そんな悲しいこと、言わないでください。俺も………イナズマジャパンのみんなも、Aさんのこと、大切に思っているはずです。」
光くんの言葉に、私は胸をうたれた。
光「俺がこうして変われたのも、Aさんが居たからなんです。大切に思って当たり前なんです」
そこまで言うと、お互いに体を離す。
光「それに、俺はあの約束、忘れていませんよ」
『約束？』
私が問いかけると、光くんはこくんと頷いた。
光「俺がAさんと付き合う時、貴方を大切にするって約束です。」
『………あ…』
光くんの言葉で思い出した。私は光くんと付き合う時、私のことを大切にしてくれるか聞いたんだった。
光「俺はAさんの彼氏です。彼氏として、大切にしていくこと、守ることは当たり前です。」
『光くん………』
光「俺に一人じゃないって言ってくれたように、Aさんだって一人じゃないです。だからこのこと、忘れないでください」
真剣に私を見つめる光くんに、私は頷いた。
『うん………ありがとう』
光くんは微笑んで、私の頭を撫でた。
『………彼氏として…か……』
光「え、あの……その………さっきのは……」
私がぼそっと呟くと、光くんはみるみる顔を赤くする。
『嬉しかったよ、光くん』
光「あ、う………」
クスクス笑って見ていると、光くんはムスッとして私を見た。
光「もう………からかわないでください………」
『あはは、ごめんごめん』
私が謝ると、光くんは突然言い出した。
光「………Aさん」
『ん？』
光「俺のこと………呼び捨てで呼んでくれませんか？」
『え？』
突然の申し出に戸惑っていると、「今だけ」というので、私はそうすることにした。
『ひ………光……』
光「っ！」
驚いてこちらを見る光くんに、私は顔を赤らめた。
光「もう一回……呼んでください」
『ま、まだ呼ぶの？』
こくこくと頷く光くんに、私は顔を背けて呼ぶ。
『ひーかーるー！』
光「あと一回だけ」
『光！』
嬉しそうに顔をほころばせる光くんに、私はそっぽを向いた。
すると、「お返し」という声とともに、
光「A」
と、耳元で囁かれる。
そのあまりにも優しい声に、私はビクッと反応する。
私の反応を面白がるように、光くんは再び私の耳元で囁いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
