141 生き甲斐 ページ11
光くんが部屋を出ていったあと、私は再びベッドに潜った。
『(なんか……寂しいな……)』
イナズマジャパンのマネージャーになる前は一人でも当たり前のようにいたのに、ここに入ってからは、みんなと居るのが当たり前になっていた。
特に、光くんとは常に一緒にいた。
『(光くん……………)』
小さい頃の私は、常に一人ぼっちだった。周りのみんなから嫌われ、両親もいない。
そんな中でも、サッカーをすることは大好きだった。
マネージャーをするときは、またあの頃のようになるのかと怯えていた私だったけど、今はこうしてみんなと一緒にいる。
それがなによりの心の支えであり、チームにいることが今の私の生き甲斐だ。
『(私だって一人じゃない………光くんが……みんながいるんだもの)』
一人でぼんやり考えていると、ドアが開いて光くんが顔を覗かせる。
光「………Aさん？」
『ん？なに？』
光「お、起きてましたか………」
どうやらベッドに潜っていたことで、私が眠ったと思ったみたいだった。
光「どうぞ、氷枕とスポーツドリンクです」
『ありがとう、光くん』
再び椅子に座る光くんを見て、私は首をかしげる。
『練習はいいの？』
光「はい、俺はAさんが寂しくないようにここにいます。」
さも当たり前のように言う光くんに、私は申し訳なくなった。
『でも………明日は中国との試合なのに………』
光「大丈夫です。野坂さんから分析情報をまとめてほしいとのことなので、座ってでもできます」
唯一の俺の役目です、と嬉しそうに話す光くんに、私は笑った。
きっと自分がチームに貢献できることが、嬉しいと感じたんだろう。
『そっか……じゃあ中国戦で光くんの活躍、楽しみにしてるよ』
そう言うと、光くんは嬉しそうに笑った。
光「精一杯頑張ります！」
でも、と光くんは続ける。
光「まずは体を治してください、Aさん」
『そ、そうだね………私はとりあえずそれが目標かな………』
私が苦笑いすると、光くんは少しため息をついて私の頭を撫でた。
光「俺はAさんが心の支えなんです。試合だって、Aさんがいるから頑張れます。」
『光くん………』
光くんは笑いながら続ける。
光「明日の中国戦だって………Aさんがいないと嫌です。だから、今日は俺に甘えていいから治してくださいね」
『あ、ありがとう………』
光くんのまっすぐな言葉に、私は少し赤くなった。
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姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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