132 二人で一人、二人で一つ ページ2
『迷惑じゃないよ、光くん』
私はそう言って、光くんの頭に手をのせる。
『充くんとのこと、話してくれて嬉しかったよ』
私がそう言うと、光くんは微笑んだ。
光「ありがとうございます……………もう一度、兄ちゃんに会いたいって思うんです。この星を見たら、いつかまた………」
話していて悲しくなったのか、思い出したのか……そこまで言うと、光くんの目から一筋の涙が零れ落ちた。
光「あ、あれ………なんで俺、泣いて………」
必死で涙を拭う光くんだけど、次から次へと涙が溢れでてくる。
『泣いていいよ、光くん』
光「Aさん………っ」
まるくなって静かに泣く光くんの頭を、私は優しく撫でた。
光「……………兄ちゃん……会いたいよ……」
『………充くんは、きっと光くんのこと、見守ってくれてるよ』
嗚咽を漏らし、ただただ泣いている光くんに、私はそれ以外の言葉が見つからなかった。
『(充くん………………)』
泣いている光くんを見ていたら、ふと充くんを思い出して、私も泣きそうになる。
『(きっと大丈夫………充くんはいつでも、光くんの隣にいるよね………)』
_____そうですよ、A先輩_____
ふと充くんの声が聞こえたように感じて、私は星空を見上げた。
だけどそこには、たくさんの星達がひかっているだけだ。私はあることを思い出し、光くんに語りかけた。
『ねぇ光くん、光くんの名前には、違う読み方があるんだよ』
光「な、なんですか？」
顔を上げた光くんに、私は笑って答えた。
『光くんの"光"って文字はね、"充"とも読めるんだよ』
光「っ！」
光くんは大きく目を見開いた。私は続ける。
『それってさ、二人の"運命"だよね』
光「っ！にい………ちゃ……っ」
私が笑いかけると、光くんは再び涙を流す。
『二人で一人、二人で一つのチーム………だよね、光くん』
光「は………い……っ！」
『だから、大丈夫。充くんは光くんの中にいるでしょ？私も光くんとずっと一緒にいる。だから、寂しくなんかないよ』
ね？と言って光を見れば、光くんは顔を上げて涙混じりに笑った。
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姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
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