131 鈍感な彼 ページ1
明日人「A！一星！一緒に食べようぜ！」
『「うん！」』
既に何人かは食べ始めていて、私達は慌てて席につく。
『今日のご飯も美味しい〜！』
明日人「さすがヨネさんだよな！」
明日人はすごい勢いで食べている。それを見て光くんは苦笑いする。
光「また詰まらせるよ？明日人くん」
明日人「ふぁいほうふ(大丈夫)」
口の中に大量の食べ物を詰めて答える明日人。その姿はまるでハムスターだ。
『もう、行儀悪いよ、明日人』
光「Aさんだって、ソースついてますよ」
そう言うや否や、光くんは私の口元へ手を伸ばし、ソースを拭う。
光「はい、取れましたよ」
そう言って、またもやペロッと舐めて笑う。
『あ、ありがとう///』
明日人「い、一星………なにして………」
これを見た明日人は、顔を赤らめて戸惑っている。光くんはきょとんとして答えた。
光「なにって、ソースを取って舐めただけだよ？」
固まったままの明日人に、私は言う。
『明日人………これが光くんだから……』
明日人「わ、わかった………」
本当にわからないという顔をする光くんに、私と明日人は顔を見合わせて苦笑した。
____________________________________
光「Aさん！こっちです！」
『待ってよ光くん！』
夕食の後、私は光くんに連れられて外に出ていた。
『ここに何かあるの？』
私が尋ねると、光くんはニッコリ笑った。
光「Aさん、上を見てください」
言われるがままに上を見上げると、夜空には満天の星が広がっていた。
『うわぁ………！綺麗………！』
光「気に入りましたか？」
私が元気よく頷くと、「よかったです！」と光くんは微笑んだ。
湖畔のベンチに腰掛けて星を眺めていると、光くんが切り出した。
光「この星空、みんなに見せようと思ったんです。だけど、やっぱり最初にAさんに見せたくて………」
『そうだったんだ……ありがとう、光くん』
そう言うと、光くんは「いえ」と笑った。
光「俺、星が好きなんです。見てると、なんだか落ち着くんです」
すぐそばに兄ちゃんがいる気がして、と光くんは少し寂しそうに笑った。
光「小さい頃、嫌なことや、辛いことがあったときに、よくこうして兄ちゃんと星を眺めていたんです。」
『うん………』
光「だから、もう一度、兄ちゃんとこの星を眺めたかった……なんて思います。………って、こんな話してすみません」
迷惑ですよね、と寂しそうに笑う光くん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫川ふぶき - 一星が頭を撫でたけど、円堂が何で皆を呼ぼうって思ったのかわからないから、野坂達は何で来なかったのかな？明日人がきって円堂が心配をするのはわからなくってもないけど人の都合を考えないのかな (2020年4月24日 3時) (
レス) id: 3c4b53ac36 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - アリスさん» コメントありがとうございます！面白いと思ってくれてよかったです！充くんと光くんのファンも、もっと増えてほしいですね！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！(ゝω・´★) (2019年8月15日 22時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - あと番外編やばいほど面白かったです！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - やばい。。。。。光君が可愛すぎてやばいです。。。w主様のおかげで光君も充君ももっと好きになりました！！ほんとにありがとうございます！！更新頑張ってください！これからも応援してます！ (2019年8月15日 14時) (レス) id: 4df22a9414 (このIDを非表示/違反報告)
Yニャン - こまめに更新しますので、これからもよろしくお願いします！(ゝω・´★) 〜追伸〜 番外編の夏祭り、いかがでしたか？ (2019年8月5日 0時) (レス) id: 0e74a4daf4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
