one in two__20 ページ22
××
政宗「今、出陣できる兵はどのくらいいる」
Aと小十郎が息急き切って政宗の許へ駆けつけると
彼は伊達領内の地図を見ながら戦支度をしていた。
存外慌てていなかったのは、
織田の進軍を予想していたからなのだろうか。
小十郎「先の戦で膨大な被害が出たからな……軽傷者を含めても、一万弱……」
政宗「……そうか」
表には出していないものの、政宗の言葉には少なからず苦渋が含まれていた。
それもそのはず、五倍以上の敵を相手にしなければならないのだ。
絶体絶命、万事休すである。
小十郎「真田軍に応援を要請するか、政宗。同盟こそ結んではいないが、幸い仲が悪いわけでもない。向こうとて、早々に織田を潰さなければならないのは同じだろう」
政宗「いや、来るか知れない奴らを待つのは危険だ。それに、もし援軍に来たとしても間に合わないだろう」
小十郎「ならどうする……！」
小十郎は心中を隠しもせずに顔を歪める。
だが、そんな彼とは対照的に政宗は眉一つ動かさない。
それどころか、戦意を失ってしまったのかと疑うほどに落ち着きを払っていた。
政宗「どうもしない。いつも通りだ」
小十郎「……いつも、通りだと？普段通りにやって勝てる相手か!?」
政宗「勝てる。俺の策と、小十郎の戦略と、成実の実行力があればな。俺たちは今まで、そうして勝ってきただろう」
A「……」
政宗の言葉に、Aの名が出てこない–––
Aは胸がざわつくのを、嫌な予感を覚えた。
小十郎「……そうだったな。俺たちはずっとそうしてきた」
政宗「お前の力が必要だ。行けるか、小十郎」
小十郎「はっ」
小十郎は政宗の元へ跪いて頭を下げると
先程と打って変わって厳しい顔つきをして部屋を後にした。
Aは、心の中に疼く不安を拭い去ろうと
小十郎の後ろを追おうとした。
だが–––
政宗「待て、A」
A「……何？」
Aを引き止める声が、彼女の不安を急き立てる。
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結城心愛(プロフ) - 獅子さん» 応援していただけるなんて光栄です(〃ω〃)頑張ります！ (2018年3月7日 13時) (
レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
獅子 - 毎回楽しみにしています！大変だと思いますが更新頑張って下さいね☆！応援しています！！！ (2018年3月7日 3時) (レス) id: 2fe092422e (このIDを非表示/違反報告)
結城心愛(プロフ) - リーティアさん» もう本当に嬉しいです! !私って修羅場を書くのが好きみたいで……それを喜んでいただけるのはとても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月6日 19時) (レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
リーティア(プロフ) - 結城心愛さん！最近ほんとにドキドキする展開で続きが楽しみです！！！更新頑張ってください！応援してます (2018年3月6日 19時) (レス) id: b84fde6b58 (このIDを非表示/違反報告)
結城心愛(プロフ) - 氷菓さん» わぁ、嬉しいです(*'▽'*)ストーリー展開が下手くそな私ですが、頑張っていきたいと思います！ (2018年3月6日 7時) (レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
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