one in two__11 ページ13
××
政宗「まあいい」
いつも通りの口論をいつもと変わらずに終えると
政宗は腰に刺してある刀を抜いて
Aの傍に腰を下ろした。
それからAに、体を横にするよう促す。
A「このくらい大丈夫だよ。数は多いかもしれないけれど、どれもそんなに深くない傷だから」
政宗「黙れ。勝手に突っ走って作戦を台無しにした挙句、死に損ないの体で戻ってきた奴の言葉なんか誰が信じるか」
A「ひどっ！そんな言い方しなくてもいいでしょ! ?」
政宗の辛辣な言い方に腹を立てるが、
いくらAが喚き散らしたところで布団に寝そべっているため
それは負け犬の遠吠えにしか聞こえない。
そのことを悟ったのか
はたまた政宗の浮かべる意地の悪い笑みに嫌気が差したのか
Aはもういい、というふうに布団を頭からすっぽりかぶった。
それから独り言のつもりで
A「政宗に信じてもらえなかったら、他に誰がいるの……」
そう小さく呟く。
政宗「……何だ。言いたいことがあるならはっきり言え」
声が小さすぎて聞き取れなかった言葉に
政宗は反応する。
だがもちろん
彼に聞かれないようにわざと声を潜めたのだから
わざわざその内容を教えてあげるはずがない。
Aは拗ねたようにしばらく沈黙を貫く。
政宗もそれっきり口を閉ざし、何も言わなくなった。
………………
そして、先に沈黙を破ったのは––––政宗の意味深な言葉だった。
政宗「何故お前は女の身で、そこまで伊達を守ろうとする」
one in two__12→←one in two__10
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
結城心愛(プロフ) - 獅子さん» 応援していただけるなんて光栄です(〃ω〃)頑張ります！ (2018年3月7日 13時) (
レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
獅子 - 毎回楽しみにしています！大変だと思いますが更新頑張って下さいね☆！応援しています！！！ (2018年3月7日 3時) (レス) id: 2fe092422e (このIDを非表示/違反報告)
結城心愛(プロフ) - リーティアさん» もう本当に嬉しいです! !私って修羅場を書くのが好きみたいで……それを喜んでいただけるのはとても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月6日 19時) (レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
リーティア(プロフ) - 結城心愛さん！最近ほんとにドキドキする展開で続きが楽しみです！！！更新頑張ってください！応援してます (2018年3月6日 19時) (レス) id: b84fde6b58 (このIDを非表示/違反報告)
結城心愛(プロフ) - 氷菓さん» わぁ、嬉しいです(*'▽'*)ストーリー展開が下手くそな私ですが、頑張っていきたいと思います！ (2018年3月6日 7時) (レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
