one in two__9 ページ11
××
政宗が向かう先では
先程軍議に参加していた大将格の三人が
わざとらしい声で何やら話し合っていた。
そのまま通り過ぎることもできたのだが
彼らの話の内容に政宗の足は自然と止まった。
「軍目付はA様を獅子奮迅の如き働きとか評価していたが、あんなのは政宗様に気に入られたいがためについた嘘だろ」
「事実、死にかけで帰ってきたそうだからな。政宗様のお気に入りだからって調子に乗りすぎなんだよ」
「A様が戦場に出ているせいで、伊達軍は『女すら戦わせる腰抜け』って舐められんだ」
惨状な言葉が飛び交う。
まったく悪びれた様子のない三人を影から見ていた政宗は
今まであまり抱いたことのないくらいの「怒り」の大きさに目をギロリと光らせた。
––––––––––あいつらも脳なしだな。もし軍目付がAを贔屓して嘘をついていたとしたら、そいつを選んだ俺にも非があることになる。
まるでAだけを罵っているように見せているが、それと同時に俺のことも否定していることに気付いていないのか。
政宗は怒りと呆れをひとつの溜息に込めて吐き出すと
知らん顔で堂々と廊下を歩き始めた。
視界の端には
自分の姿を見て青ざめる三人の姿が曖昧に映る。
こんなにも狼狽えるのなら
初めから余計なことをしなければいいものを、と
声にこそ出してはいないが心の中で呟いた政宗。
そんな彼が右目を鋭く光らせて睨みつければ、
男たちはたちまち慌てるようにその場から逃げ出した。
その姿は無礼を通り越して滑稽である。
後、彼ら三人は大将から罷免され
一般の兵と同等の扱いを受けることになった。
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結城心愛(プロフ) - 獅子さん» 応援していただけるなんて光栄です(〃ω〃)頑張ります！ (2018年3月7日 13時) (
レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
獅子 - 毎回楽しみにしています！大変だと思いますが更新頑張って下さいね☆！応援しています！！！ (2018年3月7日 3時) (レス) id: 2fe092422e (このIDを非表示/違反報告)
結城心愛(プロフ) - リーティアさん» もう本当に嬉しいです! !私って修羅場を書くのが好きみたいで……それを喜んでいただけるのはとても励みになります！ありがとうございます！ (2018年3月6日 19時) (レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
リーティア(プロフ) - 結城心愛さん！最近ほんとにドキドキする展開で続きが楽しみです！！！更新頑張ってください！応援してます (2018年3月6日 19時) (レス) id: b84fde6b58 (このIDを非表示/違反報告)
結城心愛(プロフ) - 氷菓さん» わぁ、嬉しいです(*'▽'*)ストーリー展開が下手くそな私ですが、頑張っていきたいと思います！ (2018年3月6日 7時) (レス) id: 5f6cda4546 (このIDを非表示/違反報告)
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