1. 〃 ページ4
「____…
Aは和菓子と抹茶の味覚を楽しんでいた。
見てのとおり、此処は日本にある旅館内なのだが。
何故Aは日本に居るのか。それは、この間の大会で優勝を取ってから1週間ほど休暇を得たのでその休暇は日本旅行に宛てがっていた。
『(名前さん。)』
大会後の疲れを消すようにのんびりとしていた所、マネージャーが嬉々とした表情でAに追加の箱に入れられた和菓子を差し出す。
その和菓子の形はなかなかユニークなもので、それぞれサッカーボールと日の丸印のデザインだった。
「____この並び…何を意味しているんだ?」
先に手を取ったサッカーボールデザインの和菓子を1口噛んでみれば、中は白餡だった。
表情ひとつも変わってはいないが、雰囲気から満足したようなオーラを晒し出すA。
日本の菓子は、季節に合わせたものを作ってはそれを嗜む文化がある。これを知っているAはきっと意味があるに違いないと、マネージャーに問いかけてみた。
『先ずは、これを見てくださいませんか。A。』
店主の手には新聞記事のスクラップ。
そこに記されたものは、''狂気の
それを受け取り、無数の文字の羅列をAは読み上げた。
「____へぇ、''
何だか面白そうじゃあないか…
この国にどんな''
その和菓子を丸々口に放り込んで咀嚼した。
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作者名:ユウ | 作成日時:2023年5月1日 12時