黒薔薇が咲く監獄にて。II

18.お前も＿＿ ページ8

⚠︎ 肌色注意


━━━━━━━━━━━━━━━




大変失礼ながら長話してしまったが。




今というと蜂楽と蟻生はもう先に上がってしまって、今は凛と2人きり。浴槽に浸かっていた。




｢＿＿＿＿とまぁ、簡単に纏めればこうだネ！！｣


『……濃厚すぎんだろ、Aの生い立ち。』




だがしかし、話を聞く限りにAとは何処となく似たもの同士だと思う。

俺は、俺の人生をぐちゃぐちゃにしたクソ兄貴(糸師冴)を潰す事が存在意義も有ってこそのサッカーだ。




｢……ボクは、あの人が '' 憎い '' 。

だけど、おんなじぐらい '' 愛してる '' のさ。



ま〜〜ｯクソ変な感じだろーケド〜〜〜……

いつかきっと、ぎゃふんって言わせてやるんだから！！｣






ぐっ、と握り拳を掲げては元気いっぱいにガッツポーズをしたA。






｢＿＿＿＿…り、ん……？｣





どうやら言葉よりも先に身体が動いてしまったらしい。


気付けば、ガッツポーズをしたAの手首を跡がつきそうなほど力強く握り締め、手前へと引き寄せてはAに口付けを落としていた。

18. 〃→←17.黒に染まる薔薇の追憶＿＿

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す