黒薔薇が咲く監獄にて。II

16. 〃 ページ6

それからというもの、ノエル･ノアから勉学の教養を得ながらもトレーニングに励んでいたが、今まで単純にボールを蹴っていただけの行為とはかけ離れたハードメニューに疲労を感じてきた。



だがしかし、それは直ぐに慣れては6年も経った＿＿＿＿。

14歳のある5月の頃。





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『 machen Sie bald eine Pause(そろそろ休憩にしろ)


Komm her(こっちに来い)、A』






ノアはゴール近くで練習をしていたボクに声を掛けて、自身の隣に置かれた椅子を軽く叩いていたのでその場所へと駆け寄った。





『＿＿＿＿ gute Neuigkeiten für dich(お前に朗報だ)。


Machen Sie mit beim nächsten Turnier im Juni. (次の6月にある大会に参加しろ。)

Ich habe eine Gelegenheit für dich geschaffen, der Welt deine Macht zu zeigen.(お前の力を世間に示す機会を用意した。)』





‹! Danke! Noah!(ありがとう!ノア!)›




ボクは本当に嬉しかった。
親代わりだとしても尊敬しているノアから与えられた機会(チャンス)に心躍らせていた。





だが然し、それは打ち砕かれることとなる。

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