黒薔薇が咲く監獄にて。II

23. 〃 ページ38

これがら異分子(イレギュラー)馬狼の使い方＿＿＿＿






｢ボクが逃がすワケ無いじゃん。｣



『！！？』




嘘だろ、A……！馬狼の弾き(チョップ)フェイントを先読みしていやがったのか、初見で読んで止めやがった…！？




ボールOUT！スローイン！
チームホワイト！！






『だぁ、クソ！！』





予測不能の馬狼を常に対応できる能力(チカラ)をAは持っている…！







『よく押えられたな、A』


｢当たり前でしょ、ボクを誰だと思ってるの？凛。｣


『＿＿＿＿フン、次だ。』





凛とAが会話している場面を見ている潔に凛は視線だけ潔の方(そちら)を見ては、次へ切り替えようとする。その隣で滑り込んだ体制から立ち上がるAも、後を追う様に潔を見つめ返してた。





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『＿＿＿＿凄ぇや、あの3人。』





とんでもないレベルで読み合ってバチバチにやり合ってる…戦場(フィールド)には今…


''かいぶつ''が3人居る！




やっぱりどっちも '' かいぶつ '' だったんだ！どっちがいいかなんてもう、どうでもいい＿＿＿＿




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やりたかったサッカーが今目の前に溢れてる！！

やっと夢が叶う＿＿＿＿



'' かいぶつ '' たちとサッカーができる!!!





千切からのスローインボールを受け取った潔か駆け出し、それを先読みして追うようにポジショニングを取るAと潔にマーク付けた凛が、蜂楽の姿なんて目もくれずに通り過ぎて行く。

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