黒薔薇が咲く監獄にて。II

22. 〃 ページ29

俺にしか許されない空中到達点！！



蟻生は蜂楽の発想(アイデア)を感知しては千切･凪(この2人)よりも真っ先に飛び上がっては＿＿＿＿



『俺 乱舞』




蟻生×蜂楽の化学反応！！

勢いのあるヘディングシュートを繰り広げた蟻生の球はそのままゴールへと達した。



GOAL !




Aを止めれば勝てると思ってたのに…蜂楽の発想(アイデア)が試合の進化を加速させる＿＿＿＿…





『感謝する、蜂楽 廻。

お前のパスは俺をまだ見ぬオシャへと導く。』




2-1




『ども♪』



これが最終決戦！！！



＿＿＿＿なんて試合だ!




＿＿＿＿…今はどうか許してくれ。




KICK OFF !





『いくぜ、何回でも。』 『止めるさ、何度でも。』





先程と同じ、千切の自慢の脚で一気に攻め立てるチームホワイト。蟻生はしっかり千切をマークしていたが、馬狼ははかなか自分にボールが回ってこない事に腹を立てていた。



『おい千切！出せ俺に！』



｢ダメだよ、こんな状況でキミなんかに出されるボールなんか無いｯて。｣



『だぁ！邪魔だクソ青髪野郎！！』





Aは馬狼をしっかりマークしてある為、千切は止むを得ず、馬狼にボールを出すわけがなかった。かといって、他を出そうにも凛が既にポジショニングしている。

蜂楽には潔がマークし、千切からのパスを狙う。

Aには到達出来ていないが、今この場で視えてる〜視野(ビジョン)が同じレベルなのは凛･潔(2人)だけ。



潔に足りないのは、単純な身体能力の差！！





だったら、俺がその最後の一手(ラストピース)になる！！


GO!


俺が一刀両断(ブチこわす)！！



凪は潔･蜂楽と凛の間を抜け駆けるのだ。
さぁ、対応してみろ…この状況を空間認識(キャッチ)しろ。


来い、千切＿＿＿＿！



戦場の未来を描き変えろ!




＿＿＿＿完璧。

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