じゅうにわ ページ15
「ふぁ……」
檀たちと中庭で先生が起きるまで遊んでいると、ベンチからあくびが聞こえてきた。
臘月先生が起きたのか。
「あ、臘月先生〜! 起きましたか?」
「ここで寝とったら風邪ひきますよ」
「安吾特製安吾鍋をやるから部屋に来ないか?」
臘月先生の近くに行き、話しかける。
檀だけは遠くから見守っているが、檀も臘月先生のことを尊敬していたからこちらに来たいはずだ。
どうしてこないのかと内心で首を傾げる。
安吾があの闇鍋を食べないかと誘う。
美味しいやつもあるが、三分の二は闇鍋だからやめたほうがいいと思う。
美味いやつは絶品で、本当に美味いが、檀のご飯を食べ見たほうが確実だと思う。
「悪いけど、断るよ。
さっきも話したけど、おれと一緒にいるのは良くないよ。何するか分からないし、おれは司書さんに危害を加えたんだよ。わかってる?
懲りなく誘ってくれるのは嬉しいけど、正直おれは道化も世話焼きも無理するやつも堕落するやつも好かないんだ。本当に、ごめんね。あと羽織はありがとう」
そうやって沢山のことを吐き出して、羽織を俺に返して図書館に戻っていった。
臘月先生のことを少し知れたけど、先生は苦しそうだった。

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のんしゅ(プロフ) - しばらく更新停止するつもりです。ほんとすみません。できるだけ早く投稿できるようにしますので、待っていてくださると嬉しいです。 (2022年2月11日 17時) (レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
文ストファン - いつ見ても面白い!!!!!! (2022年2月11日 14時) (レス) @page27 id: 643207991d (このIDを非表示/違反報告)
のんしゅ(プロフ) - わぁぁぁ! ありがとうございます! すごく励みになります! 若輩者ですが、頑張って投稿始めようと思います (2022年1月30日 22時) (レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
文ストファン - ヱァァァァァァァァァァァァァァァァ素晴らしい作品ありがとうございます! (2022年1月30日 21時) (レス) @page27 id: 9e1177ce22 (このIDを非表示/違反報告)
のんしゅ(プロフ) - 十話ごとに閑話休題を入れるつもりです。もし短編リクがあればコメント欄かボードにお願いします。 (2021年6月6日 13時) (レス) id: b8f455d9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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