じゅうわ ページ12
うん、面倒だ。と余白のできた脳内でそれだけ思うと、考えるのをやめる。
そもそも小説以外で考えるなんて合っているわけないし。
暇だなぁ。
でもなんか部屋に戻る気はないしなぁ。
「アンタはなんで協力するっていっているのに関わりを持つのよ！？」
「おれは別に……おれだって避けようとしてるよ！ でもついて来るんだもん」
「はぁ〜？ そんなんアンタの嘘だっていう可能性もあるじゃない！ まぁいいわ、これからは話とかしないでくれる？」
憤慨して怒りをぶちまける。
なんなんだ、それだけ言いに来たのか？
暇人だなぁ。
司書の仕事はどうしたのだろうか。
「あ、そうだ、次近寄ったら、アンタと話してたあの六人、どうなるかわかって＿＿」
「だめだ！ 彼奴等には手を出させねぇぞ。他の転生文豪もな」
司書さんの言葉を無視して止める。
おれの味方で居てくれたやつは勿論、他の転生文豪も中立という立場で敵対しないでくれていた。
彼奴等が幸せならおれはまぁ、傷付いても身に余るというものだ。
龍と寛は生前から知っていたが、他の無頼たちも天才なはずだから、手は出させない。
おれのものは何もかもあげていいけど、それだけは譲れないし渡さない。
強い語気に司書さんはたじろぎ、何も言わずにそこを去っていった。
ぁ、ここあったかい。
あったかさに気づいたらいきなり眠気が……。
太宰Side
何かに気づいた蠟月先生は慌てたように立ち上がり、そそくさと食堂を出て行ってしまった。
もしかして、俺のフォローが気に入らなかった？
蠟月先生に嫌われたかなぁ……？
「あれ？ どないしたんですか、おっしょはん。そんな怖い顔をして」
「ぇ、ああいえ、なんでも」
オダサクの言葉によってひどい顔をしていることに司書が気付く。
蠟月先生がどうかしたのだろうか？
あの事件以来かかわりはないはずだけど。
やっぱあの時に何か話したのか。
「しゃあない、蠟月センセがおらへんようになってもうたし、お二人も解散でええか？」
「構わないよ」
「龍がいいなら俺も大丈夫だ」
芥川先生と菊池先生はオダサクの言葉を聞いて食堂から出て行った。
安吾たちと一緒にアテもなくとりあえず廊下を歩く。
蠟月先生はもう部屋に戻ったか、とか、安吾鍋を作るだとか、部屋の片づけがどうとか、そんな他愛もない話をしていると、中庭の方から声が飛んでくる。
この声は、司書さん？
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のんしゅ(プロフ) - しばらく更新停止するつもりです。ほんとすみません。できるだけ早く投稿できるようにしますので、待っていてくださると嬉しいです。 (2022年2月11日 17時) (
レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
文ストファン - いつ見ても面白い！！！！！！ (2022年2月11日 14時) (レス) @page27 id: 643207991d (このIDを非表示/違反報告)
のんしゅ(プロフ) - わぁぁぁ！ ありがとうございます！ すごく励みになります！ 若輩者ですが、頑張って投稿始めようと思います (2022年1月30日 22時) (レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
文ストファン - ヱァァァァァァァァァァァァァァァァ素晴らしい作品ありがとうございます！ (2022年1月30日 21時) (レス) @page27 id: 9e1177ce22 (このIDを非表示/違反報告)
のんしゅ(プロフ) - 十話ごとに閑話休題を入れるつもりです。もし短編リクがあればコメント欄かボードにお願いします。 (2021年6月6日 13時) (レス) id: b8f455d9e2 (このIDを非表示/違反報告)
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