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二人は満面の笑みを浮かべて許可を出した。
ウラタ様が拒否したら無駄になるわけだけど。
あの人に限ってそんなことはないか……。
ここまで人となりがわかってしまっているのは何とも言えない状態だけれど。


「二人がいいって言っているのだからいいじゃないのよ!」

「だから、多数決のように簡単には行かないんですよ」


キンキンした声で吠える。
おれが聞いていたのは多数決ではなくて許可の話だ。
何にでも優先順位というものがあるし、一番優先度が高いのは個人のプライバシーと王族の意見だ。
この学園内で言えば、ウラタ様の言うことは普通きくものだ。
それこそ、教師なら別だろうけれど。


「まぁまぁ、そろそろ真面目にやったほうがええんとちゃいます?」

「そうですね、センラさん。でも、ルシフくんが話に混ぜてくれなくて……」

「んなことないやろ。色々教えてもらったんやからありがとうちゃう?」


留まるところを知らないエルさんの図々しさを見かねたのか、切りが無いと思ったのか、センラ様がエルさんをなだめる。
それをちょうどいいと思ったのか、涙目で曲解した事実を告げる。
そんなエルさんの言葉にサカタ様がムッとした様子でおれを養護する。
おれは諦めてるのに、凄いな。


「そんな、つもりは……」

「サカタ様、センラ様と組んでるのでは? センラ様まで評価が減点されてしまいますよ。エルさんも、光の魔力は他に比べて伸びにくいのですから、時間が惜しいんですよ」


サカタ様に言い返され、エルさんは言葉に詰まる。
流石にこれ以上は先生に怒られてしまうと、サカタ様とエルさんの気をそらす。
友達思いのサカタ様はヤベ、なんて慌てたような表情でセンラ様の元へ向かう。
エルさんは、なぜだかこちらを睨みつけた。


「睨む前に指示されたことをやってみてはいかがですか」

「─────────て……!」


軽く注意すれば、エルさんが悔しげに小さく何かをつぶやく。
俺には聞こえなかったが、何を行ったのか訊き返すのは野暮というものだろう。
それに、どんな言葉だろうとおれには関係ないし。
もちろん、ウラタ様たちの命に関わることなら別だけれど、そんな気配はないし。







「っ終わったぁー!」

「お疲れ〜」


授業が終わり、サカタ様は伸びをする。
あのあと、真面目に複合魔法の特訓をしていた。
と言っても、金属性の性質上、あまり他の属性と組み合わせることはないのだけれど。

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のんしゅ(プロフ) - ほんとですか!? 教えてくださりありがとうございます (2022年6月30日 19時) (レス) id: e89ed18301 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - オリジ/ナルフラグが立っているようですので、外していただくようお願いします。 (2022年6月30日 8時) (レス) id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:のんしゅ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2022年5月15日 1時

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