三十八話目 ページ40
呆れながら訊いてくるリーダーに生返事を返す。
内容はもう少し膨らませた方が良いか?
最後の一文は要らないな。
でもあった事についての報告だから有りかな?
間に最終的にどのくらい成長するかの予測を書いた方が良いだろうか?
今日の授業を振り返りながら報告書を書き上げていく。
最終的に
“報告。
本日、午後一時から呪術高専で生徒六人に体術を教えました。
動きの好い人も何人か居ましたが、その人達も含め、まだまだ成長の余地があると思われます。
この間報告した異形との戦闘に関わった生徒が内二名居ます。其の片方が特に成長できるかと思われます。
また、もう片方の先生として来た方は、ポートマフィア幹部、中原中也であることが分かりました。
彼と一緒であれば、倍の強さとまでは行かないですが、それに近い強さを発揮できるようになると予想しており、心強いです。
次の授業では親睦を深めるだとか云う事で
少々楽しかったので、定休日が若しありましたら社員全員でしてみたいです。”
という六百文字近くの報告書が出来上がった。
膨らませ過ぎたか。
いや、意外と何時も書いているのはこんなものか。
一通り読んでみて、良さそうなので社長に送信する。
最後は少々願望に為ってしまったが、このくらいは許してもらえるだろう。
許してもらいたい。
「そういや、じゅぐ?ってやつ武器なんだろ。武器使いなら俺より強い奴知ってるぜ。宮都ってんだけどよ」
「へー、僕たちじゃ余り細かい使い方教えられないし、この際だ、その人も来れそうなら同じ期間先生やってもらおう」
少し考え、良い事を思いついた、という風に軽い口調で言ってのける。
校長的な立場では無い筈だが、と思う。
戦いに重きを置いた学校だから別に良いのか。
それにしても、宮都さんか。
数日振りだ。
あの人、武器を使ってあの異形、呪い?を圧倒していたようには見えなかったけれど。
動いて小さくさせていたな。
あとは……そうだ、軽口も叩いていたか。
それだけ余裕だということなのだろう。
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