あ の コ を お と し た い。《今日から俺は!!》

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片桐side





「おい、相良」




たった2ワード言っただけで、目ん玉が半分まわってんじゃねえのかと思うぐらいきれいな白目で

思いっきり睨んできた相良



確かに、今来ただけでもわかるぐらい美味しい状況だった見てぇだしな



さっきまで手当してもらってたのか


折笠の手には絆創膏があったが

顔は完全に真っ白だ




折笠が逃げようとすると相良が負けじと腕を掴む


おぉ、…やるじゃねえか



でもよ、完全に折笠胸に飛び込んじゃってるぞ



力の加減考えようぜ

人のこと言えないけどな



折笠は口をぽかーんとあけて

相良は目を真ん丸





…変な光景だな



いつも見れねぇ相良の姿に笑っちまう


……折笠は俺に軽く目を合わせ逃げていった






相良はいまだに目をまん丸にしている





智司「相良…起きろ、すまなかったな…美味しい状況だったのによ」


相良「………………………殺 ってやる」



相良は一瞬で立ち上がる


……おめェ鈍感かよ…


そろそろ教えてやらなきゃいけねぇな







「おい、相良まて…お前の思っているイライラはイライラじゃねぇぞ」


相良「はぁあ？？イライラにきまってんだろうがよ！！！」









「イライラじゃなくて…ドキドキとか、ムラムラだろ」









相良「……………は？」


「胸押さえてみろ」









相良「…………………とてつもなく速ぇ……」



「惚れてんだよ、気付くの遅ェ。早く行くぞ」

立ち上がるよう手を貸す



相良「………じゃあよ…今までのイライラは」


「ドキドキかムラムラだな」


相良と歩く時はだいたいくだらねぇ話ばっかりだからな、色恋沙汰は初めてだ



相良「…………殺 ってやる」


「…………ヤッてやる、だな」









相良「あいつは俺の事……どう思ってんだろうな」




いきなり立ちどまり眉間に皺を寄せ頭を搔く相良





……乙女かよ




「……正直」


相良「…正直？」





「なんとも思ってねぇな、人とも見てねぇな」


相良「…」






…すげぇ、狂犬が膝から崩れ落ちてる



「……まぁ、相良なら落とせんだろ」

相良「だよな！！！！俺も自信あんだよ！！！」


いきなり立ち上がり俺の背中をバシバシ叩く




どこから湧いてくんだよその自信

思いっきり敵対されてんのによ







相良「………見てろよ……ぜってぇ落としてやる」


相良は空を見上げる



なんだよ、なんかあんのかよ


UFOか？


相良と目線を合わせる



なんもねぇじゃねえか

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