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ページ14

あの後私はリビングに行き白い紙を広げた






このままじゃ、あの二人に殺 られる


老衰希望なのにそれは困る






伊藤「な、何してるのAちゃん」



少し間抜けな声の主はウニ頭じゃない真司くん


…皆様忘れてると思うけどいとこです


皆様ってだれだ




「ちょっと…野暮用がありまして」


私は、やんわりと答え鉛筆を白い紙に滑らせる


伊藤「…っす、すごいね…それここら辺の地図だよね?どこに何があるとか把握してるんだ…」

「そりゃあもちろん、ここ好きだから」

自然と笑みがこぼれた



伊藤「……そういやさ、椋木先生から聞いたんだけど千葉の模試で1位ってすごいね…」

真司くんが前のめりで聞いてくる


「ありがとう、お父さんと折笠の名に恥じぬよう頑張ってる」




少しシリアスになるけど、お父さんは3年前に亡くなっている


お父さんはいつも笑顔の絶えないような人で

ここの良さもお父さんが全て私に教えてくれた



亡くなった時、すごく悲しかったけど

重い病気にも立ち向かって


医師の想像よりも粘る強く生きてた所



すっごくかっこよかった





「………よしっ」

私は最後の締めに赤いマーカーを迷路を書くように滑らせた



伊藤「この赤い線は何?」



「私の生命線」

伊藤「どうしたの?なにかあった??」


ちょっと冗談目に言ったんだけど

かなり深刻な表情で聞いてきた


確かに身内が地図書いて学校から家までをいろんな線で繋いでたら心配になるか…




「大丈夫だよ…あ、明日は用事があって一緒に帰れない、ゴメンね」


伊藤「ううん!大丈夫だよ…そういや理子ちゃんがすごく心配してたよ」




私の唯一無二の友達理子ちゃん



…本当は理子ちゃんと帰りたいけど

今の私の状態で一緒にいたら巻き込んじゃうから

最近一緒帰らないでいた



「…そっか、明後日はみんなで帰りたいな」


すると真司くんの表情が明るくなった



伊藤「うん!帰ろう!!…あ、三橋もAちゃん心配してたよ、先に帰りやがってー!って」


「……何故三橋さんが…」



伊藤「…………三橋はもう怖くない?」

「うん、卑怯でうるさくて変態だけどいい人ってことはわかった」


伊藤「そっか、良かった」


真司くんの大きな手が私の頭を優しく撫でてきた


伊藤「っ…ご、ごめん!!!あ、寝るね!おやすみ」


おやすみと言ったらもう真司くんは2階に上がっていた

…→←ステップ6:作戦



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設定タグ:今日から俺は , 相良猛 , 三橋貴志   
作品ジャンル:恋愛
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- 続けてのコメントですみません(>_<) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ...ページ5のここの部分 「大丈夫ですよ、部屋に運んで起きましたから」 これ正しくは部屋に運んでおきましたから ではないんでしょうか? (2019年5月15日 17時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
- はじめまして(*^^*) いきなりすみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 ...ページ4のここの部分 今日から一緒に住むの真司くんがいた これ正しくは今日から一緒に住む真司くんが いたではないんでしょうか? (2019年5月15日 17時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
昨日の花林さん(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます!自分で言うのはなんですが夢主ちゃんの性格すごく好きです笑 (2019年4月4日 23時) (レス) id: d05445a796 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - 凄く夢主ちゃんが尊い……泣 続き楽しみにしてます (2019年3月29日 0時) (レス) id: 652d0ef0d8 (このIDを非表示/違反報告)
昨日の花林さん(プロフ) - 諸行無常系女子さん» ありがとうございます!できるだけ多く更新できるよう頑張ります! (2019年3月23日 1時) (レス) id: d05445a796 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:昨日の花林さん | 作成日時:2019年3月13日 0時

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