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6皿目 おなまえ ページ8

おさまれ…早くおさまれ…!!
素直にずるいと思った。あんなに
真っ直ぐ言われたの初めてだったから。

冷たい水でフライパンを洗っても
顔の熱までは洗い流せない。

そんなことは知らずに黙々と食べ進める君。
すごく美味しそうに食べてくれるから
なんだか嬉しくなった。

私が片付けを終えた頃には手を合わせて
「ごちそうさまでした」
と満足そうな顔をしていた。

何か話したいな、何話そう、
話題を探すために辺りを見回すと
「あのー、」と言う声。

はい!!なんて驚いて返事をすると
ふふって笑った。

「このお店ってあなたのお店なんですか?」
突然の事に固まる。
「そうですよ、」というと目を見開く。

「普段から1人なんですか?」
君は興味がわいたのだろうか
肘をついて身をのりだした。

「いえ、普段は従兄弟がお手伝いで。
あいつかなりイケメンなんで
そのせいか女性客の割合が多いんです。」

ちょっと複雑ですけど、と溢すと
彼はあはは、と声をあげて笑った。

「んー、でも俺は、あなたの料理目当てで
通ってる人多いと思うんですよねー。」

「そうだと嬉しいんですけどね」
なんて笑ったときに
「お客さんだったら通ってくれます?」
と冗談をかます。

「もちろん!!」と勢いよく言うので
二人して笑ってしまう。

「あとあなた目当てで通ってしまいそう。」

「…A。私、Aっていいます。」

悪戯な笑みに心の中がでてしまう。
あなたじゃなくて名前で呼んでほしかった。

一瞬驚いたけどまた微笑む。
「Aさん、素敵な名前ですね。
俺はモトキっていいます。」
モトキさん。頭の中で呟いてみる。

そこでチリン、とドアが開き
私達ははっとする。

そこには私の従兄弟が立っていた。
「Aー?いるか?」

入ってきてモトキさんに気がつくと
人懐っこい笑顔を浮かべ
「いらっしゃいませ」と声をかける。

モトキさんは、1人で確かに…と呟き
私と目配せして笑った。

「じゃあ俺、そろそろ帰りますね」
そういってリュックの中から
お財布を取りだしお支払をする。

「ありがとうございました。
またお越しくださいませ。」

そう言ってお辞儀をすると
私だけに聞こえる声で
「また来ますね、Aさん」と笑った。

7皿目 れっつわーく→←5皿目 ふわふわはーと もとき


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癒兎。(プロフ) - 月影さん» ありがとうございます!!長らくお待たせしてしまいすみませんでした…。前と同じようにとはいかないかもしれませんがときめきをお届け出来るように頑張ります…! (2019年1月11日 8時) (レス) id: 5048cf402c (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - →これからもまだまだ大変だとは思いますが、貴方様のペースで更新頑張ってください!!私は正座待機でお待ちしております!((これからの話がとっても楽しみです!! (2019年1月11日 6時) (レス) id: 5b225cb903 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - コメント失礼します。受験お疲れ様でした!更新される日を楽しみにしていたので嬉しいです!パスワード忘れちゃいますよね(笑)私も前書いていた時に忘れちゃったことあって大変でした(今はもう消してしまったんですけどね(汗)→ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 5b225cb903 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:癒兎。 | 作成日時:2019年1月11日 1時

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