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4皿目 きまぐれさん もとき ページ6

ほんの些細な気まぐれだった。

起きたら綺麗な青空が見えて
不思議と外出したいって思えた。

基本はメンバーの家に行くところだが
たまには日常からかけ離れて
のんびりするのも悪くない。

昨夜についた寝癖をとり
いつものシャツにジーンズを合わせる。

家を出ると煌めく太陽が
俺に何かを訴えているように見えた。

そこからは付近の公園に行ってみたり
裏路地を通ってみたりと
普段は見られないような
都会の一面を見ることができた。

気がつけばお昼になっていて
歩みを進めると小さなカフェ。

アンティーク調の木目に白字の看板。
ブラックボードには可愛らしい丸文字。
どこか惹かれるものがあり、
カフェに入ることにした。

「いらっしゃいませ」
凛とした声が店内に響く。
店内もどこか落ち着く雰囲気だ。

店員さんの姿が見えると
俺より小さい女性1人で驚いた。

それよりもっとびっくりしたのは
この胸の高鳴りだった。

「何名様ですか?」
キッチンから顔を出し首をかしげる。
その顔には珍しい…と書いてある。
彼女は顔に出やすいタイプなのか。

「1人です」
人差し指を立てて伝える。
彼女は少し目を見開いてから微笑む。

「ではこちらのカウンターへどうぞ。」

案内されたのは、キッチン前のカウンター。
外の日が丁度当たる
ぽかぽかした特等席のようだった。

「ご注文お決まりになりましたら
お呼びください。」
微笑みながらいう彼女にまた高鳴る胸。
どうしてこうも心を奪われるのだろう。

メニューを見るふりをしながら
心を落ち着ける。

カチャカチャと音がするなか
聞こえてくる彼女の鼻歌。
ふと顔をあげるとご機嫌そうな彼女の顔。

こんなに細かく見てしまったのが
どことなく気恥ずかしくなる。

思わずそのまま視線をそらすと
メニューのオムライスが目に入った。

その瞬間、電流に似たものが脳内を走る。
これしかないような気がした。

彼女を呼ぶと一言だけ告げる。
「オムライス1つ」
それはひどく達成感のある任務のようだった。

5皿目 ふわふわはーと もとき→←3皿目 かんげいです


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癒兎。(プロフ) - 月影さん» ありがとうございます!!長らくお待たせしてしまいすみませんでした…。前と同じようにとはいかないかもしれませんがときめきをお届け出来るように頑張ります…! (2019年1月11日 8時) (レス) id: 5048cf402c (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - →これからもまだまだ大変だとは思いますが、貴方様のペースで更新頑張ってください!!私は正座待機でお待ちしております!((これからの話がとっても楽しみです!! (2019年1月11日 6時) (レス) id: 5b225cb903 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - コメント失礼します。受験お疲れ様でした!更新される日を楽しみにしていたので嬉しいです!パスワード忘れちゃいますよね(笑)私も前書いていた時に忘れちゃったことあって大変でした(今はもう消してしまったんですけどね(汗)→ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 5b225cb903 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:癒兎。 | 作成日時:2019年1月11日 1時

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