11皿目 うとうとひめ ページ13
ぽつり、ぽつりと雨が落ちる。
雨だからか知らないが
あいつらが沈んでいるように見えた。
「ねぇ、シルクー。ここなんだけどさ…」
編集中のダホがノートパソコンを持ち
寝そべっているシルクに寄る。
すると少し面倒くさそうに起き上がる。
マサイとぺけたんは隅っこで
なにやら楽しそうに話している様子だ。
コンビニでも行くかな…と立ち上がると
マサイの飲んでいるコーヒーが
鼻孔を掠めて通り抜けた。
…そういえばカフェ行けてないな。
パッと浮かんだAさんの顔に
少しだけ気分が上がった。
今日行きたいな、なんて再び横になる
シルクに呼び掛けた。
「ねぇ、今日この後動画撮る?」
すると「んー、夜までは撮らねぇ。」
と眠そうな声がした。
ダホが顔をあげて
「なに?どっか出掛けんの?」
ってニコニコしてる。
「ちょっと散歩に行こうかと。」
すると、気の抜けた返事がくる。
なんだかあいつららしい。
外に出ると、雨の匂いと空気が肌を撫でる。
傘をさして、あの道を思い出した。
「あの日は清々しいほどの快晴だったのにな」
ひとりごとをぽつりと溢すと
いつの間にか店の前にたどり着いた。
どうやら、シルクのマンションからは
遠くないらしい。
傘をたたみ、ドアに手をかけると
脈が急に速くなる。
緊張してるのか…。とりあえず深呼吸。
恐る恐る扉を押した。
なんだか前回よりも緊張した気がする。
「こんにちはー、」
店内からは落ち着いたジャズが流れ出た。
Aさんの姿は見当たらず
あの元気な声も聞こえない。
内心疑問に思いつつ、歩みを進めると
奥の席で寝息をたてている彼女を発見した。
手元には飲みかけのコーヒー。
冷めきったそれは時間の経過を物語る。
彼女の方を見ると頬を少し染め
幸せそうな、穏やかな顔をしている。
今君はどんな夢を見ているのだろう。
そう考えると、柔らかい髪の毛に
思わず手を伸ばしていた。
軽く頭を撫でると、んー、と言って
ふわりと微笑んだ。
「…それはずるいでしょ。」
その笑顔は確実に俺の心臓を射抜いた。
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癒兎。(プロフ) - 月影さん» ありがとうございます!!長らくお待たせしてしまいすみませんでした…。前と同じようにとはいかないかもしれませんがときめきをお届け出来るように頑張ります…! (2019年1月11日 8時) (レス) id: 5048cf402c (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - →これからもまだまだ大変だとは思いますが、貴方様のペースで更新頑張ってください!!私は正座待機でお待ちしております!((これからの話がとっても楽しみです!! (2019年1月11日 6時) (レス) id: 5b225cb903 (このIDを非表示/違反報告)
月影(プロフ) - コメント失礼します。受験お疲れ様でした!更新される日を楽しみにしていたので嬉しいです!パスワード忘れちゃいますよね(笑)私も前書いていた時に忘れちゃったことあって大変でした(今はもう消してしまったんですけどね(汗)→ (2019年1月11日 6時) (レス) id: 5b225cb903 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:癒兎。 | 作成日時:2019年1月11日 1時